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「日本一偏差値が高い」東大野球部の文武両道エリートはどんな一流企業を選ぶ? 過去31年間の就職先ランキング…2位は電通・NHK、では1位は?
posted2022/06/11 11:03
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
Sankei Shimbun
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前回の記事に続いて、2012年~22年の11年間のデータをもとに、卒部生の合計213人について以下のようなランキングを作成した。
<進路割合>
1位 就職(40%)86人
2位 大学院(31%)67人
3位 在学(24%)51人
その他、プロ野球、大学病院復帰、留学など
<業界別>
1位 商社(19人)→就職者の22%
2位 銀行(10人)→同12%
3位 生損保(9人)→同10%
4位 不動産(8人)→同9%
5位 放送(6人)→同7%
6位 自動車、陸運(4人)→同5%
7位 コンサル、情報・通信、化学(3人)→同3%
8位 広告、証券、小売(2人)→同2%
9位 海運、電気・ガス、食品、人材派遣、鉄鋼、出版、総合電気、機械、医薬品、独立行政法人、公務員(1人)→同1%
<企業別>
1位 三菱商事、住友商事、三井不動産:5人
2位 三井物産、東京海上日動火災:4人
3位 伊藤忠商事、日本政策投資銀行、NHK:3人
4位 みずほ銀行、三菱地所、TBS、トヨタ自動車、 JR東日本、JR東海、日本生命、ベイカレント・コンサルティング、野村証券、富士フイルム:2人
5位 丸紅、JFE商事、三井住友銀行、三井住友信託銀行、日本銀行、農林中央金庫、モルガン・スタンレー、森ビル、フジテレビ、三井住友海上、損害保険ジャパン日本興亜、ゼビオ、三菱自動車倉敷、三菱自動車岡崎、住友生命、アクセンチュア、日本調剤、電通、Macbee Planet、オービック、野村総合研究所、商船三井、東邦ガス、サントリー食品インターナショナル、リクルート、APJ media、日本製鉄、日立製作所、旭化成、新東工業、協和発酵キリン(現協和キリン)、国際協力機構、freee、さいたま市役所:1人
※卒部時点での進路。選手の他に、マネージャー(主務)、学生コーチも含んで算出している。出典は、スポーツニッポン、スポーツ報知、および東京大学野球部ウェブサイト。また、マネージャーには他大学の学生もいるが、ここでは東大野球部卒部生として扱っている。
5大商社に計18人「やはり強い三菱商事」
12年~22年までの11年間は、世間の一般大学生の就職率が60%前半から上昇を続け、15年には70%を超えた。ゆえに「売り手市場」とも言われ、学生にとっては比較的就職が容易になった期間といえよう。コロナに見舞われた20年度、21年度でも70%台をキープしており、就職氷河期はいまや昔の話だ。