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「数はすごいけど、質となると…」キャンプで予見されていた? ソフトバンク「異変のワケ」…防御率“12球団ワースト”の惨状を救う救世主はいるか
posted2025/04/11 11:01

まさかの下位に沈んでいるソフトバンクで、課題となる投手陣を救える「ニューフェイス」は誰なのだろうか?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
JIJI PRESS
昨季のリーグ王者、ソフトバンクが苦しんでいる。シーズン序盤とはいえ、“常勝軍団”がまさかのリーグ下位に沈んでいるのだ。データを眺めてみると、明確な課題は「投手力」だ。キャンプから取材を続けるベテラン記者が考える鷹復活のための起爆剤となりそうなニューフェイスとは、果たして誰なのだろうか?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
今季のソフトバンクは、通算72勝の東浜巨投手(13年目)が現状、一軍投手陣に加わっていない。
ここまでのウエスタンリーグでは、19イニングで自責点なしの無敵の投球を続けて「スタンバイOK」に近い状態。「与えた四死球わずか2」という安定感が、立派な「一軍投手」であることを証明していよう。
「数はすごいけど、質となると…」
となると、「新たな人材」とは誰か?
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この春のソフトバンク・宮崎キャンプ、新戦力のお見立てにやって来ていた他球団の関係者が、ホークス若手投手陣を評して、こんなことをつぶやいていた。
「数はすごいけど、質となるとどうなんですかねぇ。ここ(宮崎)に来ているのは期待の若手で、三軍・四軍レベルは筑後のファームの球場で練習しているらしいけど、期待の若手としてもキラッと光るヤツっていうか、こっちにとって脅威になりそうなピッチャーは、そこまで見当たらない」