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「必ず得るものはある」中村憲剛が語る“フレッシュでサバイバル”な代表招集の意義 国内組に期待する「ポジションを争う強い気概」
posted2021/12/11 17:04
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph by
Miki Sano / JMPA
勝負の2022年に挑む日本代表のメンバーが発表された。1月21日のウズベキスタン戦に挑む22人で、欧州各国リーグがシーズン中であることから、Jリーグのクラブに所属する国内組で構成されている。
今回のウズベキスタン戦は、カタールW杯アジア最終予選への助走の位置づけを持つ。1月27日の中国戦と2月1日のサウジアラビア戦をにらんで、国内組にコンディションを上げてもらう機会だ。
森保一監督のメンバー選考を、元日本代表の中村憲剛氏に解説してもらう。あわせて、2021年の日本代表にも触れてもらった。
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今回発表された22人のなかで、海外組を含めた編成で主力を担ってきたのはGK権田修一、DF長友佑都、酒井宏樹、FW大迫勇也の4人です。今回は招集歴が浅い選手、初選出の選手が多い編成なので、チームの中心として「日本代表の空気感」を提示していく役割をより担うことになると思います。
ここまでの流れを見ても、ケガやよほどのことがない限り中国戦、サウジアラビア戦にも招集される確率が高いでしょう。彼らにはトレーニングからチームを引っ張りつつ、コンディションを整えてもらいたいと思います。
さらに言えば、2021年シーズンのチームの変化を、彼らも当然ながら感じているでしょう。その意味では、チームを引っ張りつつも競争のなかにいるとの自覚を持って臨むキャンプになる、と思います。
初招集の選手にとっては“代表”を知る貴重な機会に
注目したいのは若い世代の招集ですね。
東京五輪世代が全体の3分の1以上を占め、24年のパリ五輪世代からも2人が選出されました。初代表は4人を数えます。フレッシュな印象を抱かせるメンバーなので、「サバイバル」や「競争」といったワードが当てはまりそうです。
選手の顔ぶれを見ると、どんなシステムにも対応できそうです。直近の最終予選で使っている4-3-3なのか、長くチームのベースだった4-2-3-1なのか。4-4-2も3バックもできそうです。これまでの傾向から見ても、今回の構成はアタッカーが比較的多いと感じます。森保監督がどんな選択をするのかは、非常に興味深いところです。