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「必ず得るものはある」中村憲剛が語る“フレッシュでサバイバル”な代表招集の意義 国内組に期待する「ポジションを争う強い気概」 

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中村憲剛+戸塚啓

中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka

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photograph byMiki Sano / JMPA

posted2021/12/11 17:04

「必ず得るものはある」中村憲剛が語る“フレッシュでサバイバル”な代表招集の意義 国内組に期待する「ポジションを争う強い気概」<Number Web> photograph by Miki Sano / JMPA

日本代表において安泰と思われていた酒井宏樹(右)のポジションだが、ここにきて山根視来が猛追。まったくタイプが異なる2人の右SBの起用法もウズベキスタン戦の注目ポイントのひとつだ

 テストマッチでは選手の交代枠が、公式戦の「5」から増やされることがあります。ただ、20人のフィールドプレーヤー全員を使い切ることができるのか。ピッチに立たない選手が出てしまうかもしれません。

 選手の立場からすると、試合に出られなくても招集される意義や意味は必ずあります。出場できなければ悔しい気持ちはありますし、年代によって「出場機会なし」の受け止め方も変わってきますが、日本代表という場所がどういう雰囲気や空気感なのかは、実際に中へ入ってみないと分かりません。代表チームからしばらく遠ざかっていた選手、初めて選ばれる選手にとっては、今回の活動は貴重な機会になると思います。

 僕自身も何度も経験しましたが、代表へ行くと刺激を受けます。普段はクラブにいるので、意識が改まるとでも言えばいいでしょうか。選手ならもちろん試合に出たいものですが、とくに経験の少ない選手にとっては、出られなくても成長を促されるところは間違いなくある場所です。

チームに利益をもたらす存在だと証明できるか

 森保監督にとっても、とても価値のある活動になるでしょう。

 Jリーグの試合は視察していると思いますが、実際に手元に呼んで自分でチェックすることで新たな気づきがたくさんあるはずです。ピッチ上でのプレーはもちろん、オフザピッチで会話をしたり、どのように振る舞うかを見たりすれば、どういう選手でどういう人間なのかが分かってきます。一緒に活動しないと見えにくいところもあると思うので、パーソナリティを知る意味でも大事な時間になるでしょう。

 ポジションごとに見ていくと、GKは権田に加えて谷晃生が招集されています。最終予選から継続的にメンバー入りしていますが、序列を変える意気込みで出場機会を待つでしょう。

 CBの谷口彰悟は吉田麻也、冨安健洋に続く3番手の地位を固めつつ、序列を突き破る気概で臨むと思います。同じCBの中谷進之介は、6月以来の招集になります。彼もまた、序列をひっくり返したい気持ちは強いでしょう。

 瀬古歩夢は東京五輪でピッチに立てなかったので、ここで巻き返したい。パリ五輪世代の西尾隆矢には、思い切ってチャレンジをして、どん欲に吸収してほしいと思います。

【次ページ】 徐々に表れている「1チーム2カテゴリー」の成果

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