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侍ジャパンの2番に柳田悠岐は?
もっと大胆な打順のオプションを!
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2018/11/19 16:00
![侍ジャパンの2番に柳田悠岐は?もっと大胆な打順のオプションを!<Number Web> photograph by Nanae Suzuki](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/d/700/img_6d784ceb421f0833249f321d2b3618c8149810.jpg)
そのフルスイングは世界でも通用した! 柳田悠岐の活躍は、日本シリーズから日米野球まで、すべてで目撃された。
あのモリーナが2番起用に!?
今回のMLB代表チームでは初戦でいきなりヤディエル・モリーナ捕手(セントルイス・カージナルス)が2番に起用され、長打力のあるJ・T・リアルミュート捕手(マイアミ・マーリンズ)も1試合で起用された。
かつて3番最強説が強かったメジャーでは、統計学が導入されてから最強打者のスポットとして1番に注目が集まり、今は2番に長打力もある打者を置くのが1つの流れになっている。
理由はチームで一番いい打者に、出来るだけ打席を回すチャンスを作るためだ。それが得点効率を高める最良の方法ということだ。
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そこで当初は1番打者に起用する案が採用されたが、せっかく長打があるのに1番だと1回に本塁打を打ってもソロで終わる。ならば1番に出塁率の高い打者を置いて2番に最強打者を置けば、本塁打が出れば2点、二塁打などの長打でも1点入る可能性が高まる。
そういう視点で侍ジャパンの打線を見れば、足もあって長打力もある柳田は、新しい2番打者にはうってつけの人材とも言える。
今だからこそ五輪に向けて日本代表でも、そういうオプションを試してみる価値はあったのではないだろうか。
もっと大胆な編成オプションを!
バントを多用するのが日本の野球という固定観念にとらわれず、足を使い、最大限に力を発揮できる打線の組み合わせを模索する。アテネ、北京と2大会連続でドリームチームを派遣しながら、金メダルに届かなかったことを振り返れば、そういう大胆な編成のオプションも必要になってくるはずなのだ。
来年3月にはメキシコと強化試合を組む予定で、11月にはプレミア12が開催される。
「プレミアからオリンピックというのは半年しかありませんので、プレミアというものが非常に参考になるかなと思います。ただオリンピックはシーズン途中なので、シーズンを含めて選手を選べる。そこは(WBCなどとは)大きく違うところだと思います」
チームとともに監督もまた、その時までにどこまで成長できるか。
日米野球はその第一歩だった。
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