- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
“夜遊び大好き”高橋慶彦「野球があるから女の子にもモテる」なぜ球界屈指のスター選手に? 落合博満を上回る記録も「80年代は慶彦の時代だった」
text by
![長谷川晶一](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/1/-/img_71a5d6024258ffe9193aa439dac5161b12286.jpg)
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph byKYODO
posted2024/08/01 11:04
![“夜遊び大好き”高橋慶彦「野球があるから女の子にもモテる」なぜ球界屈指のスター選手に? 落合博満を上回る記録も「80年代は慶彦の時代だった」<Number Web> photograph by KYODO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/700/img_768aa189f07d306441c3a44852464438397581.jpg)
スピード感あふれるプレーでファンを魅了した高橋慶彦。「誰よりもよく練習し、よく遊んだ」その華やかな現役時代とは
考えた末に「四六時中、左手で生活します」と答えると、彼は「正解!」と笑い、こんな言葉を続けた。
「オレならば右腕を切り落とすね。そうすれば、左手しか使わざるを得なくなる。それぐらいの覚悟があれば、絶対に左利きになれる。要は覚悟の問題だよね。海外には、腕がなくて足だけでギターを弾くプロの方がいるからね。オレよりもすごい人はまだまだたくさんいるんじゃないのかな?」
「名人だって、元々は素人やからね」
それは、一流のプロ選手としての覚悟が垣間見える発言だった。
ADVERTISEMENT
「スイッチヒッターになって、“すごいね”ってよく言われるけど、誰でもできることだからね。宮大工でも、刀鍛冶でも、何でもそうだけど《名人》と呼ばれる人たちだって、元々は素人やからね。生まれたときからよーいドンで名人なんて一人もいないんだから。何もそんな立派な人じゃなくても、例えば赤ちゃんがスプーンから始まって、気がつけば上手に箸を使いこなすようになるわけでしょ? 技術というのはそういうもの。数をこなす、時間をかければ、誰だってできるようになるものなんだよね」
何の気負いもなく、慶彦はサラリと言った。
「オレはお袋が秋田出身で、親父が宮城県。東北の血だから粘っこいんだよね。オレ自身も北海道生まれだから粘り強いんだよ」
<続く>
![『プロ野球アウトロー列伝 異端の男たち』(長谷川晶一著/大洋図書)](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/400/img_3fb279c6af2d1603cae613c39b930cb21292125.jpg)
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)