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「外せないのは遠藤航と…」「鎌田大地の復権はあるのか」日本代表“2026年の11人”を大胆予想…覚醒に期待したい"18歳の長身FW”とは?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/02/16 17:02
アジアカップ準々決勝のイラン戦で先発した11人。2年後のW杯では何人がピッチに立っているのだろうか
“パリ五輪世代の逸材”にも注目
右ウイングはアジアカップを戦った伊東純也、堂安律、久保の3人が、引き続きスタメンを争う。それぞれに異なる個性を持つが、縦への推進力が際立つ伊東をファーストチョイスとしたい。そのドリブル突破は遅攻でも速攻でも力を発揮し、守備時は素早い帰陣でスペースを埋める。
堂安を右ウイングで起用する際は、久保を右インサイドハーフに置き、毎熊に右サイドバックを任せる。3人のスムーズな連携は、アジアカップでも証明された。
久保はトップ下やインサイドハーフでのプレータイムが長い。複数のポジションに対応できるからだが、右ウイングでもっと長く起用してもいいだろう。
左ウイングは三笘薫だ。アンカーの遠藤と同じく、彼も外すことはできない。フィニッシャーとして力を発揮する中村敬斗、攻守にアップダウンできる前田大然に続いて、U-23日本代表の佐藤恵允の2年後は注目だ。貪欲で力強い縦突破は見どころがある。
覚醒に期待したい18歳の長身ストライカーも
センターフォワードは、上田綺世が第1候補だ。フィジカルを生かして最前線で起点となり、攻撃に深さをもたらす。アジアカップ4ゴールの実績は、彼自身にとっても自信になっただろう。
CFタイプでは、小川航基の招集が待たれる。期限付き移籍先のNECでは、エールディビジで7点、ベスト4入りしているカップ戦で3得点を記録している。2019年以来の招集に足る実績だ。
26年のワールドカップを念頭に置くと、18歳の長身ストライカーが気になる。後藤啓介だ。昨シーズンのJ2で7ゴールをマークした彼は、1月からベルギーの名門アンデルレヒトへ期限付き移籍中だ。まずはセカンドチームでアピールをしていく立場だが、191センチのサイズをポストプレーでも生かせるようになれば、森保監督も無視できなくなるはずだ。
アジアカップで連覇を成し遂げたカタールは、3バックと4バックを併用した。準優勝のヨルダンは3バックを基本布陣とした。
森保監督の日本代表では、4バックは攻撃的で3バックは守備的な布陣というのが現時点での位置付けだ。しかし、これだけ多くのCBがいて、ウイングバックの適性を持った選手もいるのだ。ヨルダンのように3-4-3で攻撃的なスタイルを打ち出すことはできる。
3月以降はワールドカップ予選が続くため、新たな戦術や新戦力のテストは難しい。そのなかで、どれだけ戦術の幅を広げていけるか。新たな戦力を取り込めるか。森保監督のマネジメントが問われる。