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「外せないのは遠藤航と…」「鎌田大地の復権はあるのか」日本代表“2026年の11人”を大胆予想…覚醒に期待したい"18歳の長身FW”とは?
posted2024/02/16 17:02
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
2011年から14年は13人で、15年から18年は14人だった。
19年から22年は、12人だった。
さて、何の数字か。アジアカップの登録メンバーが、ワールドカップに出場した人数である。ほぼ半分が残ったとも言えるし、ほぼ半分が入れ替わったとも言える。いずれにせよ、カタールでベスト8敗退に終わったチームが、26年の北中米ワールドカップでもベースになると考えていいのだろう。
横一線の正守護神争いから抜け出すのは…
ポジション別に見ていくと、GKは混沌としている。アジアカップ正GKの鈴木彩艶が、このまま定位置をつかむとは考えにくい。所属クラブでプレータイムを確保していく前提で、シュミット・ダニエル、中村航輔、大迫敬介、谷晃生、鈴木が、3つの枠を争うと考えるのが妥当だ。
シュミットは22年W杯代表である。中村は16年のリオ五輪で2試合に出場し、18年のロシアW杯でメンバー入りした。大迫は23年の活動で最多の4試合に先発した。23年は代表から遠ざかった谷は、森保一監督指揮下の21年東京五輪で正GKを務めた。
実績も実力も横一線と言っていいが、ここでは谷を推す。東京五輪でメダルを逃した悔しさからカタールW杯の代表落ち、昨シーズンのベルギー挑戦からの国内復帰と、巻き返しへのモチベーションが列を成している。FC町田ゼルビアでのリスタートに注目だ。
競争続く左右のSB、一方CBコンビは「鉄板」か
DFラインはどのポジションも候補者が多い。
右サイドバックはアジアカップに出場した菅原由勢と毎熊晟矢に加えて、1月の移籍市場でプレミアリーグのルートン・タウンの一員となった橋岡大樹も候補にあがってくる。自分たちがボールを握る展開なら菅原か毎熊で、守備に軸足を置きたい展開では橋岡、という使い分けもできる。
2年後へ向けた競争のなかでは、毎熊のさらなる伸びしろに期待する。アジアカップで評価されたアタッカー陣とのスムーズな連携、試合終盤でもアップダウンできるスタミナと走力を、3月から再開されるW杯予選を通して磨いてほしい。
左サイドバックのポジションでは、中山雄太と伊藤洋輝の競争が続いていきそうだ。大前提としての守備力にどちらも不安はなく、ビルドアップ時の立ち位置にも工夫が見られる。そのうえで、ピッチを幅広く使える左足のサイドチェンジを評価して伊藤をチョイスする。