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「あのサッカーではベスト8敗退も妥当」三笘薫26歳が“アジアカップ敗戦”をブライトン取材記者に語った「日本代表はやるべきことが共有できていない」
posted2024/02/13 17:24
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
ブライトンのユニホームに身を包んだ三笘薫が、久しぶりにピッチに帰ってきた。
2月10日に行われたトッテナム対ブライトン戦。2月3日のアジア杯・準々決勝イラン戦に敗れた後、三笘はすぐイングランドに戻ってきた。そして5日間にわたってチーム練習に加わり、敵地トッテナム戦で先発出場を果たした。試合中に左足首を痛めた12月21日のクリスタル・パレス戦以来、約50日ぶりにブライトンの一員としてピッチに立ったのである。
4−2−3−1の左MFに入った三笘は随所で危険なプレーを見せた。前半29分には味方のパスを受けて右足でシュート。GKに阻まれたが、後半もクロスボールや素早いドリブルでチャンスを生み出した。しかしチームは後半アディショナルタイムに失点し、1−2の逆転負けを喫した。アジア杯のベスト4で敗退し、この試合からトッテナムに復帰した韓国代表FWソン・フンミンが決勝弾をアシストしたこともあり、トッテナムの本拠地は地鳴りのような歓声が鳴り響いた。
試合後、三笘は悔しそうな様子で振り返った。
「(記者:久しぶりの先発フル出場。疲れは?)いや、そんなにないです。コンディションは上がっています。アジア杯もそこまで試合に出なかったので(今日の試合に向けて)コンディションを上げていくのはできましたけど、負けたら意味がない。最後こういう形で負けるのは力がないということ。後半に決め切れるチャンスがあっただけに、妥当な結果です」
「まだまだ弱いところを実感できた」
三笘が言葉を慎重に選んで答えるようになったのは、日本代表のアジア杯に関する質問が飛んでからだった。日本はベスト8で敗退。「史上最強」と謳われたサムライ戦士たちは、頂点に立つことなく開催地のカタールを後にした。