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冨安健洋「夢はプレミア、CL優勝」 観戦プログラムで9P大特集→宿敵とソン・フンミン封殺にアーセナルサポが大絶賛
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byClive Rose/Getty Images
posted2021/09/28 17:06
![冨安健洋「夢はプレミア、CL優勝」 観戦プログラムで9P大特集→宿敵とソン・フンミン封殺にアーセナルサポが大絶賛<Number Web> photograph by Clive Rose/Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/700/img_27e829fa0627cb46583eed8cc4f6a318158303.jpg)
加入後3連勝に加えて、宿敵トッテナムと韓国代表エースのソン・フンミンをストップ。冨安健洋の評価が上がらないはずはない
前を向かせない力強い守備に苦戦したソン・フンミンは、最終的にトップ下にポジションを移動。韓国代表FWのゴールはその後に生まれただけに、今回に限って言えば、冨安に軍配が上がるだろう。
ロングボールへの対応でハリー・ケインと交錯し、転倒してシュートを許した場面はあったものの、試合全体を通して盤石のディフェンスを披露した。これまでウィークポイントとされてきたアーセナルの右SBは、冨安の加入でむしろストロングポイントに変わったとさえ言えるだろう。
9ページにわたるインタビューで語っていたこと
興味深かったのは、チーム内で冨安の存在感が日に日に増していることである。
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味方のマークがズレていれば、声とジェスチャーで周囲に注意をうながした。1点目の得点時には腕を上下に振ってホームの観客を煽り、2点目の得点時には同じ動きで仲間たちを鼓舞。勝負がほぼ決した3点目のゴール時には、MFグラニト・ジャカと肩を組みながら歓喜の輪に加わった。移籍からまだ1カ月も経っていないが、古くからアーセナルでプレーしているかのように躍動していた。
クラブとサポーターの期待の大きさは、この試合の観戦プログラムで9ページにわたり冨安のインタビューが掲載されたことからも伝わってきた。
「プレミアリーグで優勝するのが夢。最大の夢と言っていい。チャンピオンズリーグで優勝することも夢として抱いています」
こう自身の目標を口にしながらも、「達成するためにすべてを捧げたい。このクラブでプレーすることの意義は大きいと自覚しています。しかし、ファンが注目してくれていることは、さほど気にしていません。試合で良いプレーをすること、良いトレーニングを積むことだけに集中したい」と語っていた。
こうした謙虚でひたむきな姿勢も、選手やサポーターからすでに愛されている理由のひとつだろう。
トッテナムの右SBが途中で代わっただけに……
トッテナムと言えば、夏の市場で冨安の移籍先として有力視されていたクラブだ。英メディアによると、一時は個人契約で日本代表DFと合意に達していたが、移籍金の支払い方法をめぐって、トッテナムとボローニャとの交渉が難航した。