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高卒、大卒、社会人の割合で考える、
パの“成功法則”と、セの“反攻”。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/02/27 10:50
桐光学園からドラフト1位で楽天に入団した松井裕樹。今年ヤンキースに移籍したチームの大先輩、田中将大のように大きく成長できるだろうか。
毎年3月に出版する『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社)の原稿を先日、ようやく脱稿した。今年度版では巻頭で3つの特集を組み、そのうちの1つが高校卒、大学卒、社会人出身別の指名傾向で、題して「理想的なチーム作りのためのドラフト戦略」。
高校卒は「成功したときのスケールが大きい高校卒」、大学卒は「指導者に忠実な大学卒は『チームリーダー』になれる」、社会人出身は「高校、大学経由の社会人は『チームプレーの鬼』」とキャッチフレーズをつけ、各カテゴリーの成功選手にはどんな特徴があるのか分析した。
成功の基準は安打数、勝ち星、試合出場(登板)数などでハードルを設け、その結果、現在のプロ野球界においてハードルを超えた選手は、高校卒が「投手10人、野手7人」。大学卒が「投手14人、野手16人」、社会人出身が「投手15人、野手11人」となった。予想通り高校卒が最も少なかったわけだが、この出自別でベストナインを組むと、高校卒が最も豪華な布陣となった。投手10人とともに紹介しよう。
高校OB選抜 | 大学OB選抜 | ||
スタメン | 投手10人 | スタメン | 投手10人 |
(中)陽岱鋼 (左)西川遥輝 (遊)坂本勇人 (三)中田翔 (二)浅村栄斗 (右)丸佳浩 (一)銀次 (指)川端慎吾 (捕)炭谷銀仁朗 |
ダルビッシュ有 田中将大 前田健太 涌井秀章 成瀬善久 吉川光夫 西村健太朗 西勇輝 藤浪晋太郎 唐川侑己 |
(中)青木宣親 (左)長谷川勇也 (右)糸井嘉男 (三)松田宣浩 (遊)鳥谷敬 (指)秋山翔吾 (一)亀井善行 (捕)嶋基宏 (二)藤田一也 |
岸孝之 澤村拓一 野村祐輔 中田賢一 菅野智之 小川泰弘 則本昂大 平野佳寿 益田直也 大野雄大 |
社会人OB選抜 | |
スタメン | 投手10人 |
(二)本多雄一 (中)岡田幸文 (遊)片岡治大 (右)長野久義 (一)大島洋平 (指)角中勝也 (三)梵英心 (左)荒波翔 (捕)―― |
金子千尋 内海哲也 吉見一起 攝津正 能見篤史 牧田和久 森福允彦 十亀剣 松永昂大 増井浩俊 |
※捕手の成功選手がいなかった。