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「別次元に行っちゃった…」森保ジャパン期待の20歳高井幸大の“顔”が変わった?「Jリーグでは化け物級」敵記者も嘆く“ポカ激減”進化のワケ

posted2025/04/01 17:03

 
「別次元に行っちゃった…」森保ジャパン期待の20歳高井幸大の“顔”が変わった?「Jリーグでは化け物級」敵記者も嘆く“ポカ激減”進化のワケ<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

サッカー日本代表・森保一監督から期待を寄せられるDF高井幸大(20歳)。身長192cmはフィールドプレイヤーの中で最長身

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菊地正典

菊地正典Masanori Kikuchi

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Kiichi Matsumoto

 周囲から頭一つ飛び抜ける192cmの体格に、風格が漂っていた。

 J1第7節、3月29日に味の素スタジアムで行われたFC東京vs川崎フロンターレ。高井幸大(こうた)にとって、ただの1試合ではなかった。

 “多摩川クラシコ”と銘打った大事なダービーマッチでありながら、サッカー日本代表として初めてのスタメン出場を果たしてからチームに戻っての最初の試合でもある。普段以上に注目を浴びる環境だったことは間違いない。

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 そんな試合で、20歳のセンターバックは圧巻のパフォーマンスを見せた。

「別次元に行っちゃった気がします」

 守備では随所に1対1の強さや高さを発揮し、質の高いカバーリングを駆使しながら3-0の完封勝利に貢献。仲川輝人や俵積田晃太といったFC東京が誇るスピード自慢のアタッカーたちを封じた。

 攻撃では後方からボールを持ち運びつつ、スイッチとなる縦パスや対角のパスを送る。セットプレーでも相手GKの好セーブやファウルの判定に阻まれたものの、決定的なヘディングシュートを2本も放った。

「高井、どうしたんですか」

 試合後、声を掛けてきたのはFC東京を取材する記者だった。

 言いたいことは予測できた。ただ、これだけのパフォーマンスでもなお、取材エリアで言葉少なだったことを指している可能性もあると思い、どういう意味か聞き直す。返ってきた言葉はこうだ。

「別次元に行っちゃった気がします。もうJリーグでは化け物級ですね」

 記者とはいえ、いわば贔屓目のない敵の目にもそう映っている。

【次ページ】 「寝てないっす。マジで寝てない」

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