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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「ドジャース佐々木朗希は“回転数”が心配だね…」NHK解説者が指摘する、“あの完全試合”の時との決定的な差「約400減っている数字」
posted2025/03/28 18:31

3回を投げて5四球と制球に苦しんだ佐々木朗希のメジャー初登板。解説者の目にはどう映っていたのか
text by

沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
Nanae Suzuki
ついにアメリカでの開幕戦を迎えたメジャーリーグ。NHK解説者の武田一浩氏(元日本ハム、ダイエー、中日、巨人)にドジャース、カブスの日本人選手の今季展望を聞いた。【全2回の後編/前編も公開中】
◆◆◆
3月18日、19日に東京ドームで行われたドジャースとカブスによるMLB開幕戦。計5人の日本人選手が所属しているドジャースとカブスへの注目度は高く、チケットをめぐって激しい争奪戦が展開された。
18日のカブス先発は今永昇太、ドジャース先発は山本由伸、19日のドジャース先発は佐々木朗希、そして鈴木誠也と大谷翔平がスタメン出場するなど日本のファンはおおいに沸いた。
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試合結果は以下の通りだ。
3月18日
カブス1-4ドジャース
3月19日
カブス3-6ドジャース
「佐々木朗希は回転数が心配」
中でもとくに心配と期待を集めていたのは、佐々木だろう。弱冠23歳でポスティングシステムにより渡米し、マイナー契約からスタートした佐々木は、3月18日にメジャーに昇格したばかり。翌19日の開幕第2戦で3回を投げ、被安打1ながら制球に苦しみ、与四球5。押し出しで1点を献上するという結果だった。
「佐々木朗希は、初回に100マイル(約161キロ)が出てよかったんじゃないかな。去年から球速の伸びに悩んでいたようだし、ストレートが速くなっていることはいいことだと思います。初回は悪くなかったけど、2回からは引っ掛けたり、すっぽ抜けたりしてMLBのボールへの対応がまだこれからな感じはあるね。上から振り下ろして角度をつけたピッチングが佐々木の特徴だけど、2回からはボールが抜けて角度が緩くなっていた。あそこは改善しないといけないね」
制球力以上に武田氏が懸念しているのは、佐々木の球の回転数だ。