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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「ドジャース佐々木朗希は“回転数”が心配だね…」NHK解説者が指摘する、“あの完全試合”の時との決定的な差「約400減っている数字」
text by

沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/28 18:31

3回を投げて5四球と制球に苦しんだ佐々木朗希のメジャー初登板。解説者の目にはどう映っていたのか
「四球は出したけど、ボールの回転数もいいし、ボールも強いし、惚れ惚れするね。高めのストレートで空振りを取れるから、日本にいるときと全然違うピッチャーになった印象。去年の結果が自信につながっているね。今永には、あんまり言うことはないよ」
今回、今永は4回、佐々木は3回といずれも短いイニングで降板となった。チームで球数制限などが設けられていたというが、「もう少し長くみたかった」という声も少なくない。
「メジャー全体としては、まだ開幕まで1週間あるから、最終仕上げのような段階で投げている。だから、あの球数とイニング数になるんだろうね。メジャーでは、1年間ローテーションを守ってもらうことが一番重要だから、無理はさせないんだと思います。あとは打順が3回りしたら打たれる確率が上がるというデータも出ていて、先発は2回りで交代するケースもメジャーでは多い。だから、今後は4回くらいで交代という先発が増えてくるかもしれない。ピッチクロックとか牽制の回数制限とかもそうだけど、どんどん野球が変わり始めている。先発投手は5回を投げきるという勝利投手の条件も、そのうち変えざるを得ないかもしれない」
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こうしたルールの変化について、武田氏は「100年以上変わっていなかった野球が、いま進化のときを迎えている」と言う。それほどの激動の時代を、リアルタイムで目にできるファンは、幸せなのかもしれない。今季も日本人メジャーリーガーたちは力と技をぞんぶんに発揮し、日本中を魅了してほしい。

