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「本当に素晴らしい」パリ五輪世代“アンリ監督の本音評価”をフランス語で聞いた取材記者、驚く「なでしこもフォロー」「我々に問題を…」
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph byKoji Watanabe/Getty Images
posted2024/07/23 17:34
パリ五輪直前の親善試合で笑顔の大岩剛監督とティエリ・アンリ監督
「日本は後半になってもしばしばわれわれに問題を突きつけた。それは選手個々のフィジカルの強さを求められるものだった。試合をどう終えるかは常に大きな課題だが、日本はその点で最後まで我々に問題を提起し続けた」
フランス戦は、日本が五輪の有力なメダル候補であることを、世界的に知らしめる試合となった。ただし同時にそれは、日本の長所と弱点の両方を、世界に向けて示したことでもある。
日本の最大の長所を生かせば…
だがそれは、大岩監督にとっても周知のこと。最高のコンディションでゲームに臨むことで弱点は除去できる。
先にも述べたように、日本の最大の長所は守備でのゲームコントロール――危機的な状況に陥っても決してパニックにならないことである。そこから攻撃の構築――トランジションと前へのスピードを兼ね備えた攻めが構築できれば、目標とする金色のメダルの獲得も決して不可能ではないと思う。<つづく>

