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「絶対に“ノー”です」日本代表・森保一監督が“絶対に許さない”タイプとは?「握手拒否で1週間謹慎の例も…」選手に課す“3つのルール”
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木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byJ.LEAGUE
posted2024/02/15 11:05
![「絶対に“ノー”です」日本代表・森保一監督が“絶対に許さない”タイプとは?「握手拒否で1週間謹慎の例も…」選手に課す“3つのルール”<Number Web> photograph by J.LEAGUE](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/a/e/700/img_ae8ba70f71541137351cadb5c51601f7362120.jpg)
サンフレッチェ広島時代の森保一監督。3度のJ1優勝に導き、黄金期を築いた
「寿人が悔しさや辛さをさらけ出してくれたという意味では嬉しいです。選手には素で向かってきてほしいし、向き合いたいと思うから。ただ、あのときはチームの輪を乱すような行動だったので。1対1のときならば問題はなかったけど、みんなが見ている前でやったので、ペナルティを科す必要があると思いました」
森保監督「3つのルール」
当然、日本代表においても「チームを批判しない」、「輪を乱さない」ことにこだわっている。
前述の対談番組において、森保は規律に関して「3つのルール」を課していることを明かした。
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1.時間を守る
2.内輪の問題は内輪で解決する(チームの外に出して問題を大きくしない)
3.仲間のことをSNSで傷つけたり不快な思いをさせたりしない
一点の濁りも許さない――クリーンな状態を保つのが、森保流マネジメントのベースだ。
◆◆◆
ただし、今でこそ「チームの輪」を重んじる森保だが、最初から理想のチームプレーヤーだったわけではない。
この連載で紹介してきた通り、高校時代の森保は仲間を守る思いは強かったものの、その反面、まだ自分の感情に流される未熟さがあった。高2の夏には2週間部活をサボって退学寸前に追い込まれた(第6回参照)。それゆえに高3のときにはキャプテンに選ばれなかった。森保自身がグループに濁りを生んでしまうことがあった。
では、なぜ森保はここまで「チームの輪」を追求する監督になれたのだろう?
それに関してもやはり恩師・今西和男(元マツダ総監督、元サンフレッチェ広島GM)が大きく影響しているのだ。
<続く>
森保一(もりやす・はじめ)
1968年8月23日、静岡県生まれ。長崎県出身。1987年に長崎日大高を卒業後、マツダサッカークラブ(現・サンフレッチェ広島)に入団する。現役時代は、広島、仙台などで活躍し、代表通算35試合出場。1993年10月にドーハの悲劇を経験。2003年に現役引退後、広島の監督として3度のJ1制覇。2018年ロシアW杯ではコーチを務め、2021年東京五輪では日本を4位に、2022年カタールW杯ではベスト16に導いた
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