オリンピックへの道BACK NUMBER
「現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ」潮田玲子がJリーガーの夫・増嶋竜也と引退について話したこと「草サッカーでも満足するまでやればいい」
text by
![松原孝臣](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2022/08/29 06:02
![「現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ」潮田玲子がJリーガーの夫・増嶋竜也と引退について話したこと「草サッカーでも満足するまでやればいい」<Number Web> photograph by Asami Enomoto](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/700/img_0b5ca8eb733e2881aa594bfb16843336118272.jpg)
引退した2012年にJリーガー増嶋竜也と結婚した潮田玲子。“アスリートの妻”として夫の引退について語りかけたのは…
「例えば100良いことを言われても1個ひどいことがあるとけっこうそっちに引っ張られる、それが増えてくると『みんながそう思っている』と受け止めてしまう怖さはあります。東京オリンピックのとき、水谷隼選手がすごく攻撃されて、でも水谷選手は気持ちが強かったから『1ミリも傷つかない』と言って、かっこいいなと思いました。でもメンタルってアスリートにとってすごく大事、むしろ軸となる部分だと思うので、あえてやらないのも選択肢ではあると思います」
それでもプラスの面にも目を向ける。
「ただ、子育てに悩んだときに『なんてだめな母親なんだ』と思いがちでした。閉ざされた世界にいて、初めてのことなのに相談できなかったりもします。そんなとき、SNSを通じて『同じような失敗しているじゃん』と悩みを共有したりできるよさがあります。なにげない家族の風景に共感できたり、共感してもらったり。マイナスのこと、リスクばかり考えても何も進まないですし、これだけSNSが発達している中で、模索しています」
キャスターとして大切にしているのも「共感」
ADVERTISEMENT
キャスターとして大切にしているのも「共感」だという。
「自分が競技生活をしていたときと違う気持ちの選手もいます。ですから話に共感して共有することが大事だと思っています」
取材が終わるや否や、潮田はメディアによる選手の伝え方などインタビュー中でのテーマについて「皆さんはどう思いますか?」と真剣な眼差しでこちら側に質問を投げかけた。潮田は答えを受け止めながら自身の考えも語り、話が再び広がっていった。
そこにキャスターとしての姿勢がうかがえるようだった。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)