オリンピックへの道BACK NUMBER

「現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ」潮田玲子がJリーガーの夫・増嶋竜也と引退について話したこと「草サッカーでも満足するまでやればいい」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byAsami Enomoto

posted2022/08/29 06:02

「現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ」潮田玲子がJリーガーの夫・増嶋竜也と引退について話したこと「草サッカーでも満足するまでやればいい」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

引退した2012年にJリーガー増嶋竜也と結婚した潮田玲子。“アスリートの妻”として夫の引退について語りかけたのは…

「悔いなく終わってほしいという思いがずっとありました。極端な話、草サッカーでも満足するまでやればいい、と。セカンドキャリアを考えるのは大切ですし、現役のときから意識して準備できるのならいちばんいいと思います。でも夫には、『悔いなくやって』『現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ』とずっと言っていて、自分で悔いのない決断をしてほしいと思っていました」

 そこには自身の、こんな思いも込められていたのかもしれない。

「今思えば、もう1、2年競技を頑張ればよかったな、もう1、2年、国内だけでも女子ダブルスをしたら楽しかったろうな、と。今思えばですよ(笑)? だってもう、できないじゃないですか」

YouTubeチャンネル開設、SNSも活用

 増嶋が引退後、最初にスタートさせたのはYouTubeの『増嶋家ちゃんねる。』開設だった。意外性のある発表は反響を呼んだ。

「まず夫が引退したとき、子どもに『パパが新しいことを始めようと思うんだけど、何がいいかな?』と聞いたら『YouTubeやって』と言ったんですよ。もちろんYouTubeで生活の基盤を立てていこうという気持ちはなくても、なんでも挑戦していこうということで始めました。夫もセカンドキャリアでいろいろ挑戦してもがきながらやっている最中だったし、一緒にやっていこうよ、と。ただ最近、夫は高校生や子ども達へのサッカー指導で忙しいのでYouTubeはできる範囲で続けていこうという感じです(笑)」

 YouTubeにとどまらず、潮田はSNSも積極的に活用する。現役時代、誹謗中傷に苦しむこともあった潮田はアスリートとSNSの関係をどう捉えているのか。

【次ページ】 キャスターとして大切にしているのも「共感」

BACK 1 2 3 4 NEXT
#潮田玲子
#増嶋竜也
#小椋久美子

他競技の前後の記事

ページトップ