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「現役の時間は今しかない、戻りたくても戻れないよ」潮田玲子がJリーガーの夫・増嶋竜也と引退について話したこと「草サッカーでも満足するまでやればいい」
posted2022/08/29 06:02
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
バドミントン女子ダブルスで2008年北京五輪出場、2012年ロンドン五輪にはミックスダブルスで出場した潮田玲子。
引退した2012年にJリーガー増嶋竜也と結婚し、現在はスポーツキャスターを務めるなど幅広く活躍。2児の母でもある潮田に、「セカンドキャリア」と「アスリートの夫婦生活」、「アスリートとSNS」といったテーマについて語ってもらった。<全3回の3回目/前回は#1、#2へ>
引退した2012年にJリーガー増嶋竜也と結婚し、現在はスポーツキャスターを務めるなど幅広く活躍。2児の母でもある潮田に、「セカンドキャリア」と「アスリートの夫婦生活」、「アスリートとSNS」といったテーマについて語ってもらった。<全3回の3回目/前回は#1、#2へ>
引退の4年ほど前から次の人生を考え、引退後はキャスターなど芸能界の仕事に取り組むようになった潮田玲子は、多くのアスリートが引退後に突き当たる壁に直面していた。
アスリートの頃と異なり、「努力が生む成果」が見えてこなかったという。
「最初は正直、どう頑張ったらいいか分かりませんでした。100%頑張る気持ちでやっていても、積み上がってきているのかな、と。競技は試合とかあるけど、それと比べるとどうしてもあいまいですからね」
そもそも、オリンピックが象徴するように、明確に目標を立てることが容易なスポーツの世界とは異なる。どう目標を立てるのかが課題だった。
その中でも、目標を見出していった。
「結婚して2年間は結婚生活と仕事を両立させることを目標に、3年目に子どもができてからは、どういった『母親像』でありたいかを考えました。仕事を頑張っている姿は絶対に見てくれるし、恥じることのないように頑張ろうと思いました」