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中田翔は無償トレード、張本勲は三顧の礼… “同じ背番号10”も巨人で待ち受ける「イバラの道」〈2戦目で初本塁打〉 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph bySports Graphic Number/Kyodo News

posted2021/08/23 17:03

中田翔は無償トレード、張本勲は三顧の礼… “同じ背番号10”も巨人で待ち受ける「イバラの道」〈2戦目で初本塁打〉<Number Web> photograph by Sports Graphic Number/Kyodo News

大阪桐蔭、日本ハム、侍ジャパンで主軸を務め続けた中田翔。自らを省みたうえで、巨人で再起なるか

 今年6月に退団したジャスティン・スモークの「10」を引き継いだ形だが、元気者のゼラス・ウィーラー、ベテラン中島宏之、同い年の丸佳浩などポジションや打撃面で被るライバルは多い。

 中田翔は筒香嘉智と同様「不動の4番打者」であり、じっくり使い続けてこそ本領を発揮するタイプだ。代打などでの起用は少なく、あまり結果も出していない。

すぐに一軍登録も陽岱鋼が二軍でくすぶる“現実”

 その点では、巨人での中田のキャリアは「イバラの道」になる可能性が高い。そもそも入団後に日本ハムで科された出場停止処分が解け、すぐに一軍登録と試合出場を果たしたことに賛否が大きく巻き起こっている。

 なおかつ今季、巨人の二軍には、日本ハム時代にはともに花形選手として活躍した陽岱鋼が一軍昇格を果たすことなくくすぶっている。巨人は大物選手であっても躊躇なく降格させる球団なのだ。

 しかし逆風からの再スタートは、中田翔の「第二章」として、ある意味でらしいとも思う。

 21日の試合で中田翔は代打で出場し、巨人での第1打席は四球で出塁。翌22日には今永昇太から移籍後初となる本塁打を放ち、4-4の引き分けに持ち込んだ。

 今後、巨人はスタメンで起用する意向だという。襟を正し、限られたチャンスを活かして「どっこい生きてる」という殊勲打を打ってほしい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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