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中継ぎ投手・上原浩治が絶好調!
数字が証明するMLB屈指の凄さとは?
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菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byGetty Images
posted2013/04/30 10:30
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もはやレッドソックスのベンチ内での名物と言ってもいい、上原浩治投手のハイタッチ。笑顔でベンチ内のムードを盛り上げる。
試合後のコメントからも窺える上原の充実感。
「キャンプからスタッフが気を遣ってくれていたので、それに応えるには結果しかない」(4月15日レイズ戦)
「中継ぎみんな調子がいい感じ。それを皆で持続させながらいい雰囲気でやっています」(4月17日インディアンス戦)
「チームが勝てば疲れも半減するので。チームが勝っている中で投げられるのは凄く嬉しいです。凄くやりがいがあるし、充実してやっています」(4月18日インディアンス戦)
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登板後に発した上原の言葉を見て一目瞭然のように、自身も充実感を味わいながら自分の役割を全うしているのがわかる。
お馴染みのハイタッチで、チームをポジティブな雰囲気に。
しかも闘志を前面に出す上原の投球スタイルは、チームのスパーク剤の役目も果たしているようだ。
今やチーム内ではすっかりお馴染みの光景になっているが、自分の仕事をやり遂げた上原は元気いっぱいに捕手の元に近づきハイタッチをすると、そのままの勢いでベンチに戻り監督、コーチ、選手たちと次々に気持ちのこもったハイタッチを繰り返し、チームを一瞬でポジティブな雰囲気に変えてしまう。
こんな、投球以外でも大きな効果をもたらしている。つまり、上原の存在が多少なりともチームの好調を支えているといっても決して大袈裟ではないのだ。ファレル監督も上原の存在について以下のように話している。
「TVを見ていても伝わってくると思うが、彼はピッチング自体もそうだが常に全面にエネルギーをみなぎらせ、まわりを盛り上げてくれる。とにかく一緒にいて楽しくさせてくれる選手だ」
気持ちで向かっていく上原の投球は今シーズンに限ったことでなく、彼の野球人生を通して貫かれているものだ。90マイル前後の真っ直ぐとフォーク主体に力で勝負する投球スタイルも、ジャイアンツ時代からまったく変わることはない。