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「クボは天才的。ゴラッソ!」ブラジルTV局が興奮…久保建英無双「8.0点だ」日本通ブラジル人記者のバーレーン戦ホンネ採点「ただ苦戦してたよね」

posted2025/03/24 06:02

 
「クボは天才的。ゴラッソ!」ブラジルTV局が興奮…久保建英無双「8.0点だ」日本通ブラジル人記者のバーレーン戦ホンネ採点「ただ苦戦してたよね」<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

ブラジルメディアも興奮した1ゴール1アシスト。久保建英はバーレーン戦で才能の一端を見せた

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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Daisuke Nakashima

8大会連続となるW杯出場を決めたサッカー日本代表。目標に置く「W杯優勝」を夢物語にしないためにどう向上するか。バーレーン戦、日本通のブラジル人記者が採点した。〈NumberWebレポート/全2回。第2回につづく〉

「前半は、バーレーンのコンパクトな守備とコンディションの良さに自分たちのミスも重なって、かなり苦しんだ。しかし後半、久保建英、鎌田大地らの輝きとチームとしての総合力で勝ち切った」

「クラブで強行日程の久保をあえて先発させ、鎌田を投入した際にも久保を下げなかった森保監督の采配が的中した」

「ほぼ完璧な戦いぶりで、アジア最終予選を突破した。今後、監督は残り3試合で他の選手を試しながら勝ち点も積み上げる、という新たなミッションに挑む」

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 ブラジルのスポーツメディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者は、サムライブルーのバーレーン戦の勝利を称えながらも、このチームが抱える問題点と課題を冷静に指摘した。

コンディションはバーレーンに利があったね

――バーレーンは国内リーグを1カ月中断して3月のアジア最終予選2試合に備えた。一方、日本は最終ラインの町田浩樹と谷口彰悟、CF小川航基らを故障で欠き、なおかつ故障上がりの選手が多かった。しかも、選手の多くが先週末、欧州各国で試合に出場しており、長旅の疲れと時差も克服して試合に臨んでいた。

「日本にはホームのアドバンテージがあったとはいえ、コンディション面ではバーレーンの方がずっと上。しかも、バーレーンは今予選を通じて大きく成長していた。なおかつ、アウェーで特別な強さを発揮する」

――バーレーンは、それまでの6試合でホームでは2分2敗なのにアウェーでは1勝1分。ホームよりアウェーの方が成績が良い、という不思議なチームです。なぜだと思いますか?

「守備に強みがあり、アウェーで相手にボールを持たせ、機を見てカウンターを発動するのが得意技。しかし、ホームでボールを持つと相手を圧倒できないことが多い。やや誇張して言えば“アジアの町田ゼルビア”だね(※町田は、昨季のJリーグでホームで勝点31、アウェーで勝点35)」

イトウとセコ…少しミスが多かったかな

――日本の先発メンバーをどう思いましたか?

「森保一監督は右MFと遠藤航の相棒に誰を起用するのかな、と思っていた。16日にスペインでフル出場した久保か鎌田か、そして故障明けの守田英正かクラブで好調の田中碧か。結局、自らの目でコンディションを確認し、久保と守田を選んだのだろう」

【次ページ】 クボを下げずカマダ投入…ゴラッソの伏線に

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