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「サイキは衝撃だった。メジャー球団がすぐ調査するね」ドジャース米国記者が一番驚いた阪神・才木浩人26歳「巨人で印象に残った選手は…正直いなかったね」
posted2025/03/22 11:05

「サイキはスゴいピッチャーだ」ドジャース番記者が絶賛した阪神・才木浩人(26歳)
text by

田中仰Aogu Tanaka
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JIJI PRESS
視聴率30%を超えた東京ドームでのMLB開幕シリーズ。普段はロサンゼルスでドジャースを取材する米国人番記者の目に日本の野球はどう映ったのか? 米国専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者にNumberWebが直撃取材した。【全3回の中編/前編、後編も公開中】
アメリカ野球と日本野球「決定的な差」
――マケインさんはMLB開幕シリーズでドジャースの4試合を取材されました。ずばり日米のチームで野球はどう違いましたか。
ダグ・マケイン記者(以下、マケイン) 近年、アメリカの野球は極端なまでにシンプルになっている。打撃は、ヒットより本塁打、単打から繋いだり盗塁したりして次の塁を目指すより最初から二塁打や三塁打を狙うといった具合に。分析データからそれが勝利につながると信じられているんだ。シングルヒットを狙う選手は減少傾向で、強打者を揃えたチームが大差で勝つ試合が多い。投手にしても、何よりも球速が求められる。2011年の平均的な速球は91マイル(約146km)だったが、今は94.5マイル(約152km)。あらゆる投手がほぼ全球でできる限り速く投げようとするからケガも増えているんだよ。
それに対して日本の野球には、ホームランと三振以外の“中間部分”が残されている。巨人と阪神との試合でもそうだったけど、シングル安打を2本続けようとか、ベースランニングで次の塁を狙うとか。チームで得点を挙げようという意識が残っているね。
「スネルだよ? 正直、阪神はかなり強かった」
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――もちろん公式戦ではなく、あくまでプレシーズンです。それでも昨年のワールドシリーズを制したドジャースが、東京開幕シリーズで唯一敗れたのが阪神でした。