- #1
- #2
欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「タケがロンドンまで遊びに来ました」鎌田大地28歳が語る、久保建英23歳とご飯を食べた日「後輩たちに愛される」鎌田がロンドンで会食する豪華メンバー
posted2025/03/29 17:40

23歳の久保建英と28歳の鎌田大地。久保は「ひねくれもの同士で、プレースタイルも合う」と語った
text by

田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
「オーイ! もう帰るよ!」
鎌田大地の大きな声が、観客のいなくなった本拠地セルハースト・パークに鳴り響いた。鎌田が呼んでいたのは、サウサンプトンの菅原由勢。クリスタルパレス対サウサンプトン戦後の一コマである。
この一戦で出番のなかった菅原は試合後、コンディション維持のため黙々とスプリントをこなしていた。一方の鎌田も、試合終盤の86分から途中出場。ピッチに立つ時間は短かく、二人は不完全燃焼で試合を終えた。
ADVERTISEMENT
試合後、二人がこなしたのは、プレー時間の短い選手用のトレーニングだった。一足早く練習を終えた鎌田は、ピッチで菅原を待っていたのである。そして、冒頭の掛け声につながった。
菅原の練習が終わると、二人はユニホームを交換。コーナー付近に座り込み、しばらく話し込んだ。
鎌田大地と菅原由勢は、今シーズンから世界最高峰のプレミアリーグで戦っているが、いずれも難しい状況に置かれている。鎌田はフィジカル色の強いクリスタルパレスで出番が限られ、後半終盤に登場する試合が少なくない。対する菅原も、ちょうど指揮官がクロアチア人のイバン・ユリッチに替わったばかりのタイミングだった。チームは最下位に低迷し、菅原も先発と途中出場を繰り返している。
そんな二人が一体どんな言葉を交わしたのか。鎌田は、菅原との会話を明かした。
「基本的にチームのことを話していました。由勢は由勢で、サウサンプトンも勝ち点が取れない。自分たちも最初、勝ち点が取れなくて、今ある程度取れてきた。降格圏よりちょっと離れたところにいるという……(話していたのは)チームの難しさですかね」
「自分の良さが出せない…」鎌田の苦悩
「チームの難しさ」と漏らしたように、鎌田はクリスタルパレスで壁にぶつかっている。