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「ニッポンの野球ファンはショッキングだよ」ドジャース米国記者がいま明かす“初来日の感動”「まず巨人ファンにビビった。でも阪神ファンの衝撃は2倍だった」
posted2025/03/22 11:04

ドジャース番記者が感動したという「阪神ファンの応援熱」
text by

田中仰Aogu Tanaka
photograph by
AFLO
「こんな光景初めてだよ…」
――MLB開幕シリーズ中、球場ですれ違うたびにマケインさんは「アメージングだ……」と言っていました。率直に、東京ドームで行われたドジャース戦についてどんな印象を抱きましたか。
ダグ・マケイン記者(以下、マケイン) 日本人にとっての野球。それはブラジル人にとってのサッカーのように崇拝された存在なんだなと思ったよ。ファンの熱狂がどれほど衝撃的だったか言葉で言い尽くせない。これまで1000試合以上ドジャース戦を見てきた。ワールドシリーズも含めてね。でも、4万人以上のファンが試合の間ずっと夢中になっている光景を見るのは初めてだよ。
――アメリカの野球観戦と具体的にどう違うのですか。
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マケイン 日本の現地ファンは1球たりとも見逃さないというくらい野球に集中する。対してアメリカでは「国民の娯楽」と呼ばれているように、リラックスするために球場に来るんだ。ビールとホットドッグを手にして会話しながらスタジアムの雰囲気を楽しむ。“Take Me Out to the Ball Game”を気持ちよく歌う、といった具合にね。
――普段はドジャース専門メディアのリポーター、記者としてドジャースタジアムを中心に取材されているんですよね。今回が初来日なのでしょうか。
マケイン そうだね。去年の韓国開幕シリーズも行ったし、トランジットで成田に降りたことはあるけど、日本を訪れるのは今回が初めてだね。
「巨人も驚いた。でも阪神の衝撃は2倍」
――到着日はドジャースと日本の球団とのプレゲームがあった日本時間3月15日。その足でナイトゲームだった巨人戦を訪れたんですよね。