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鎌田大地は“当然の代表復帰”、では伊東純也の招集見送りの理由は? 日本代表最新メンバーから読む“森保監督の思惑”「W杯まで考えるなら…」 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2024/05/28 11:01

鎌田大地は“当然の代表復帰”、では伊東純也の招集見送りの理由は? 日本代表最新メンバーから読む“森保監督の思惑”「W杯まで考えるなら…」<Number Web> photograph by Getty Images

日本代表に復帰した鎌田大地(ラツィオ)と、招集が見送られた伊東純也(スタッド・ランス)。26人のメンバーから読み解く森保一監督の思惑とは

 浅野拓磨の招集外も話題となった。森保監督は「まずは競争があるということ」と話し、「日頃から情報を収集したうえでベストのメンバーを選んでいる」と説明した。

 実際のところ、FWのコマは足りている。4-2-3-1でも4-3-3でも、左ウイングは中村敬斗、前田大然、相馬勇紀がいる。CFは上田綺世と小川航基だ。浅野と同タイプには前田がいるから、キャラクター的な不足もない。

競争激化を求めたい“あのポジション”

 アジア2次予選と3次予選(最終予選)を勝ち抜くという意味で、今回のメンバーに物足りなさはない。2026年の北中米W杯まで視野を広げると、気になるのは左サイドバックだろうか。

 今回のメンバーでは、伊藤洋輝と長友佑都である。カタールW杯から変わっていない。彼らと中山雄太が序列を争うのも、前回予選と同じ構図である。

 三笘薫と同じサイドを担う左SBには、積極的な攻撃参加は求められない。三笘が突破するためのスペースを埋めてしまうようなことがなく、三笘の守備の負担を軽減しつつ、必要に応じてサポートするタスクが求められてきた。

 三笘が代表に復帰してくれば、同じタスクを担うことになるだろう。ただ、それではカタールW杯と同じだ。三笘の突破が止められた際に新たな攻撃の足がかりを生み出すことが、左SBには求められているのではないだろうか。

 森保監督と選手たちは、「てっぺん(W杯優勝)」を目ざしている。それならば、左SBにも競争激化を求めたいのである。

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