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なぜ遠藤航や冨安健洋は“シント経由”でステップアップできたのか? 岡崎慎司が語る“欧州で成り上がる秘訣”「彼らが鍛えられたのは…」
posted2024/01/20 11:03
![なぜ遠藤航や冨安健洋は“シント経由”でステップアップできたのか? 岡崎慎司が語る“欧州で成り上がる秘訣”「彼らが鍛えられたのは…」<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/1500wm/img_c0851ffd9f54c3aa72a2f7aebc3ff322600123.jpg)
2018年、シント・トロイデンVVでチームメイトだった冨安健洋と遠藤航。両者とも同クラブをステップに、ビッグクラブへの移籍を果たした
text by
![寺野典子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images
鈴木彩艶や藤田譲瑠チマは「非常にスマート」
――2023年もまた多くの日本人選手がSTVVに加入しましたね。鈴木彩艶選手(21歳)、山本理仁選手(22歳)、藤田譲瑠チマ選手(21歳)ら、20代前半の選手は他の世代とはまた違う印象はありますか?
「それぞれのキャラクターがあるので一概には言えないけれど、20代半ばの選手の方がいろんなことに興味がある感じがしますね。逆に20代前半の選手は、真面目というか、とても落ち着いている。監督が掲げるサッカーへの理解スピードも速いし、自分がやるべきことに対しての処理も速い。非常にスマートだなと思います」
――ヨーロッパへ渡ったばかりの岡崎選手とは違いますか?
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「そうですね。僕らはいきなりブンデスリーガへ移籍して、『ここで生き残れなければ終わりだ』というような気持ちでした。そういう覚悟で挑戦していたと思います。選択肢がそれしかないから。ある程度耐えることも必要だった。そのクラブである程度戦って、自信や経験を身につけて、ヨーロッパ内での移籍を考えるという感じでしたから」
――現在の日本人選手は、いきなり4大リーグへの移籍ができなくとも、いわゆるステップアップリーグで経験を積み、移籍の可能性を模索していくというケースが多いですね。
「下から上がっていくことの本当の難しさを、僕は知らないのかもしれません。ただ、ステップアップという意味では、ブンデスリーガで戦い、価値を示して、プレミアリーグへ行くというのもステップアップ。当時の僕らと今の彼らが同じ気持ち、覚悟であってほしいとは思いますね」