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「(三笘)薫は冷たいシャワーを浴びている」日本代表・守田英正が語る“試合当日のルーティン”「カフェインで脳をギンギンにする」

posted2022/12/01 17:03

 
「(三笘)薫は冷たいシャワーを浴びている」日本代表・守田英正が語る“試合当日のルーティン”「カフェインで脳をギンギンにする」<Number Web> photograph by Getty Images

コスタリカ戦でW杯デビューした守田英正。高校時代は“無名選手”だったという守田はどんな方法でステップアップしていったのか?

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守田英正

守田英正Hidemasa Morita

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日本サッカーが世界で戦うために最も足りないものは何か? サッカー日本代表・守田英正(27歳)は“ずる賢さ”だと即答する。全国的には無名の高校生だった守田はそのメンタルを武器に、流通経済大から川崎フロンターレ、そしてポルトガルの名門クラブへとステップアップしていく。

そんな守田が“勝つためにやってきたこと”を明かした自著『ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ』(幻冬舎)。そのなかから、試合当日に“本番脳”に持っていくために欠かせないルーティンの場面を紹介する。(全3回の3回目/#1#2へ)

◆◆◆

「カフェインで脳をギンギンにする」

 一般的にサッカー選手の本番脳への持っていき方は2つあると思います。

 1つはスタジアムに着くまではリラックスしておき、キックオフ直前にロッカールームでスイッチを入れ、集中力のギアを一気に上げるタイプ。

 もう1つは試合の数日前から自分の世界に入り込み、時間をかけて本番モードをつくり上げるタイプ。

 あえて分類すると、僕はこれらの中間のやり方です。

 本番当日、試合の数時間前から準備を始め、脳を最高の状態に持っていきます。

 夜7時キックオフだとしましょう。

 昼まではいつも通り、リラックスした過ごし方をします。このときは眠たい状態でまったく問題ありません。

 通常、7時キックオフの場合、4時くらいに軽食の時間があります。まずそのときに1回目のコーヒーを飲みます。

 先に結論を言うと、僕の準備において最も重要なのはカフェインなんです。ここから数回に分けて、体の中にカフェインを入れていきます。

 スタジアムへの出発直前、ホテルで行われるミーティングの際に2回目のコーヒーを飲みます。

 スタジアムに到着したら、ロッカールームで3回目のコーヒー。

 そしてアップを済ませてロッカールームに戻ったら、カフェイン入りのエナジーゼリーを口にします。

 ちなみにハーフタイムにも、同じエナジーゼリーを食べます。

 つまり計5回のカフェイン摂取――。

 こうやって段階的にカフェインを摂ることで、集中と覚醒が絶妙のバランスをつくり出して脳がギンギンになり、相手のすべての動きを見通せるような「クリアな視界」ができ上がる──と感じています(くどいようですが、あくまで個人の感覚です)。

水風呂に頭を突っ込んで冷やしたことも…

 クリアな視界とは何か?

 すごく感覚的な話なんですが、僕は集中しすぎた状態になると、頭が熱を持ってフラフラし、むしろ視界がボヤけてしまうことがよくあります。

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