酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球「5シーズン本塁打番付」 日本人横綱は王さんで大関ノムさん、外国人横綱や現役で名を連ねるのは誰?
posted2021/05/03 17:02
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Koji Kakuta/Kou Hiroo
2020年に続いて、今年も窮屈なゴールデンウイークになってしまった。そこで野球好き各位が楽しんでいただける記録ネタをご提供したい。題して「NPB本塁打番付」。
NPB打者の本塁打数の上位5シーズン(2020年まで)を合計してランキングしてみた。
昨年までで5年間の合計本塁打数が100本以上の選手は、169人いた。日本人選手が110人に対し、外国人選手は59人である。「外国人選手が予想以上に多いな」と思った。
ご存じの通り、番付は「東西」に選手を振り分けることになる。何も考えずに大相撲の番付のように「東が西よりも半枚上」で並べていくことも可能だが、東西に何らかの「意味」を持たせる方が、番付は楽しい。
セ・パ両リーグで分けることも考えたが、大杉勝男、落合博満、清原和博、小笠原道大のように両リーグで活躍した選手の扱いが難しくなる。出身地の東西で分けると、西日本出身選手が多くなるし、そもそも外国人選手の振り分けに困る。
いろいろ考えて「日本人選手」を東、「外国人選手」を西に振り分けることにした。
なお外国人は原則として「外国人枠」の選手に加え、「外国生まれ」の選手とした。
基本は5年間の総本塁打数順だが、その下にその選手のシーズン最多本塁打を示した。総本塁打数が同数の場合、稼働年数やシーズン最多本塁打が多い方を上にした。両方の数字が同じ場合は、古い時代の選手を上にした。
野村克也、山本浩二ともに40本塁打以上4回!
東の横綱は言わずと知れた王貞治。NPB史上最多の868本塁打だが、50本塁打以上3回、49本塁打が2回。本塁打王を15回も取っている。
東の大関は本塁打史上2位、657本塁打の野村克也。50本塁打は1回だけだが、40本塁打以上を4回もマークしている。
王と野村は三冠王経験者だが、関脇は同じく三冠王の落合博満ではなく山本浩二。王貞治引退後のセ・リーグで掛布雅之とともに最強打者の座を争った広島のスラッガーだ。最多本塁打は44本塁打だが、40本塁打以上が5回。安定して好成績をたたき出したのだ。
小結は落合博満。三冠王3回、50本塁打以上を2回記録しているが、40本塁打は他に1回だけだった。