酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
プロ野球「5シーズン本塁打番付」 日本人横綱は王さんで大関ノムさん、外国人横綱や現役で名を連ねるのは誰?
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKoji Kakuta/Kou Hiroo
posted2021/05/03 17:02
王貞治、野村克也は上位5年間の合計本塁打数もすごい。ではそれ以外のスラッガーや外国人横綱は?
十両や幕下を見ていくと現役選手が出てくる
東の十両幕下では、現役の山田哲人が十両4枚目。今季は久々に打撃好調で、今季の本塁打数は僚友の村上宗隆と競っているが、この数字を更新するかもしれない。
すぐ下の5枚目に長嶋茂雄。長嶋は40本塁打を打ったことがない。本塁打王を2回とっているがいずれも20本台。チームメート王貞治の台頭で、本塁打王のレベルが上がってからはこのタイトルには無縁となった。
西の十両幕下では、十両6枚目のトニー・ソレイタは4年でこの数字をたたき出した。「サモアの怪人」と呼ばれた日本ハムのスラッガーだった。
幕下筆頭のウォーレン・クロマティはMLBでも1104安打したスター選手だったが、巨人でも大活躍。ランディ・バースと時代が重なったために1986年は打率.363をマークしながら首位打者になれなかった(89年に首位打者を獲得)。
山川、柳田、浅村、中田、ソトも今後に期待
東の三段目以下では、働き盛りの現役選手が散見される。山川穂高、柳田悠岐、浅村栄斗、中田翔あたりはこれから本塁打数を伸ばしそうだ。
西の三段目以下では、番付では一番下のネフタリ・ソトは2018年にDeNAに入団して3年で109本塁打。2年連続本塁打王にも輝いている。この選手も上位に上がってくるだろう。
ということで番付表は以下のようになる。
右側の東に漢字の名前がずらっとならび、左側の西はアルファベット、カタカナの名前が並ぶ。数字は東の方が多くて、ややアンバランスではあるが対比の妙としてはなかなか興味深い。