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巨人「PCR検査センター」を沖縄に設置 セ他球団との危機意識の違いを見ると…DH制も導入した方がいい!?
posted2021/01/31 11:01
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Sankei Shinbun
2月1日からいよいよ12球団のキャンプが始まるが、コロナ禍の中での2021年の球春は、昨年までとは全く違う形となってしまっている。
これまでプロ野球の春のキャンプといえば、もちろんシーズンに備えた選手の鍛錬の場だったが、同時に多くの野球ファンが詰めかける観光イベントとしての側面も大きかった。
しかし今年は全ての球団が当面無観客でのキャンプ実施を決定。参加する選手たちも大人数での外食はもちろん、宿舎での食事もソーシャルディスタンスをとりながら時間差での実施などが徹底される。その上で監督、コーチ、選手、フロントスタッフはもちろんキャンプに関わる関係者全てのPCR検査を実施して、入念な感染対策管理の中でキャンプ生活を送ることになる。
もちろん取材する報道陣もPCR検査での陰性証明が取材現場に入れる条件だ。筆者も1月28日に巨人の実施した検査を受け、陰性証明をもらって取材証が発行された。
約1カ月のホテル生活では精神的なストレスも
そしてこうした厳重な管理体制下でのキャンプは、選手の調整という点でも少なからず影響が出てくるはずである。
練習時間や練習場所等への制約もあり、これまで通りの質や量の練習ができない可能性は高い。何より約1カ月のホテル生活では様々な制約で精神的なストレスも大きくなる。
3月26日のシーズン開幕に向けた体作りにも、今年は例年とは違った影響が出てくることを否定できない。
「我々はこの未曾有の疫病の中でも、それでも正しく恐れ、徹底した感染対策をしながら前に進む。その上でコロナとの戦いでもスポーツ界の先頭に立つという決意で取り組んでいきたい」
昨年、開幕前に話を聞いたときに巨人・原辰徳監督が話していた決意だ。