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「ドジャースを愛しているが、これは違う」トランプ大統領は大谷翔平を絶賛も…ドジャース現地ファンの賛否両論「胸を打ったカーショーの言葉」

posted2025/04/15 11:00

 
「ドジャースを愛しているが、これは違う」トランプ大統領は大谷翔平を絶賛も…ドジャース現地ファンの賛否両論「胸を打ったカーショーの言葉」<Number Web> photograph by AFLO

4月7日、ホワイトハウスを表敬訪問した大谷翔平らドジャースの選手たち

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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 世界中がトランプ相互関税で揺れる中、ドジャースがホワイトハウスを表敬訪問した。前年のワールドシリーズ優勝チームが同所を訪れ、米大統領と面会するのは米国の慣例行事だが、今回の訪問にはいつも以上に雑音も多かった。

スピーチに見えた“トランプらしさ”

 筆者は実際にその場で取材をしたわけではないが、ドジャースが配信した映像からは、いつもは口を尖らせ相手を批判する印象の多いトランプ大統領が、目尻を下げ柔和な表情でドジャースを称える様子が窺えた。加えて、大統領はニューヨーク・ヤンキースの大ファン。09年以来、15年ぶりとなるヤンキース世界一の夢を打ち砕いた相手へのスピーチには興味もあった。

「対戦したチームには私のホームチーム(ヤンキース)もあり、私は熱心に見守っていました。その中で本当に見事な結果を残しました。みなさん、来てくれてありがとう。伝説的なシーズンを祝福したいと思います。そして、ドジャーブルーを着た監督の中でも最も偉大なひとり、デーブ・ロバーツ。あなたならジョージ・スタインブレナーのもとでも生き残ったでしょう。私はジョージが大好きでしたが、負けたら(監督は)すぐにクビにされました。デーブ、見事な仕事でした」

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 ヤンキースの伝説のワンマンオーナー、超短気な性格で知られたジョージ・スタインブレナー(故人)を引き合いに出しロバーツ監督の指揮を称えた。だが、18年のドジャースとレッドソックスのワールドシリーズでは、終盤に4点のリードを失い逆転負けを喫したロバーツ監督の投手継投を『Big Mistake(大きな間違い)』と猛烈批判したことは記憶に新しい。過去はなかったかのように上書きする言葉にはトランプらしさも表れた。

思い起こされる、日本人選手の大統領訪問

 過去、ホワイトハウス訪問を果たした日本人選手は99年のヤンキース・伊良部秀輝(故人)、08年のレッドソックス・松坂大輔、岡島秀樹、14年のレッドソックス・上原浩治と田澤純一、15年ジャイアンツの青木宣親らがいる。その中で印象に残っているのは、13年のワールドシリーズで胴上げ投手に輝いた上原に対して贈った当時のバラク・オバマ大統領の言葉だ。

「コウジの代名詞と言えるスプリットを武器に歴史に残る最高のポストシーズンを過ごした。勝利後はいつも他の選手に飛びつき幸せそうだった」

 大統領からの賛辞に上原も喜びを表した。

「日本人の名前が呼ばれるってことは滅多にないことだと思うので、すごく嬉しかったです」

【次ページ】 「オオタニはまるでムービースター」

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