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中国資本を手に入れたウルブスと、
古豪エバートンがプレミア席巻中。 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byUniphoto press

posted2018/10/20 11:00

中国資本を手に入れたウルブスと、古豪エバートンがプレミア席巻中。<Number Web> photograph by Uniphoto press

メガクラブが居並ぶ中で、ウルブスのようなチームが奮闘するのもプレミアリーグの面白さだ。

謙虚なウォルコットも強気。

 さらに右ウイングはスピードスターのセオ・ウォルコット、中盤センターはボール奪取能力ならエンゴロ・カンテ(チェルシー)にも引けを取らないイドリサ・ゲイと、状況判断に優れたモルガン・シュネイデルランなど、要所に優れたタレントを擁している。

 また、トム・デイビス、アデモラ・ルックマン、ドミニク・キャルバート・ルーウィンといったイングランド・アンダー21代表の精鋭が虎視眈々と定位置奪取を狙い、新戦力のベルナルジ、アンドレ・ゴメスもプレミアリーグのリズムにフィットさえすれば計算できるアイテムになる。陣容の質量はユナイテッド、トッテナム、アーセナルに迫る勢いだ。

 これだけの人材をイングランドのコンペティションに投入できるのだから、今シーズンのエバートンには期待できそうだ。「当面の目標は昨シーズンの8位を上まわること」(シウバ監督)は低すぎるハードルだ。

 ウォルコットは「トップ4だって可能さ」とうそぶいた。謙虚な男にしては珍しい。

 いや、目標値は高いほうがいい。何事でも、高い志が必要だ。

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ウォルバ―ハンプトン
エバートン

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