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中国の爆買いとJ開幕当初は同じか?
日本が今も「いい職場」である理由。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2016/03/14 10:40
広州恒大のパウリーニョは、今アジアでプレーする最高の選手の一人。欧州でも一線で活躍できる選手だ。
Cリーグは眩しいが、同じ道ではないかもしれない。
2014年に広州恒大へ移籍したイタリア人のアレッサンドロ・ディアマンティは1シーズンで、アルベルト・ジラルディーノは半年で中国を去った。同じイタリア人のファビオ・カンナバーロが新監督になっても、母国のクラブへ戻ることを選んだ。
リーガ・エスパニョーラやイングランド・プレミアリーグのように、Cリーグは世界中のフットボーラーに「一度はプレーしたい」と思われるリーグではない。高額なサラリーだけでは選手を引き止め続けることは難しいし、爆買いを続けるだけでは代表チームのレベルアップも促せない。ディアマンティやジラルディーノより以前には、ディディエ・ドログバも2年半の契約を半年で打ち切った。
ハイクラスの外国人がアジアでダントツに多い意味で、Cリーグは眩しい。それでも、CリーグがJリーグと同じ道を歩んでいるかといえば、決してそうではないのである。