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「言わせろ!ナンバー」で振り返る、
2010年重大ニュース! 【サッカー編】
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2010/12/31 08:00
初戦の勝利で、一転ファンと代表チームが勢いづいた。
カメルーン戦に勝ったことは評価しながらも、オランダ戦は「スタメンを変えるべき」という意見が大勢を占めました。が、戦前のネガティブなムードは一掃され、「勝つために手を尽くすべき」という建設的なものがほとんど。岡田ジャパンに対する期待感が急上昇したことがよくわかります。たかが1勝、されど1勝なんです。
「カメルーン戦で日本のサッカーを信じて貫けたのが素晴らしかった。監督、スタッフと選手間において絶対的な信頼関係が築けたことを物語っている。指揮官として良い状態で選手を送り出すことに長けていると感じた。スタメンが誰というのは大きな問題ではない。初戦のように日本のサッカーを貫くことが大切。勝ち点を手にするのは厳しいが、現代表には結果を客観的に受け入れ、前向きにとらえる力がある。不完全燃焼だけは避けたい!」(biancoさん)
http://number.bunshun.jp/feedbacks/185
カメルーン戦と同様、本田圭佑の1トップという布陣で臨んだオランダ戦。優勝候補の鋭い攻撃を抑え込み、0-0で後半へ。が、後半にスナイデルがゴールを決め、そのまま試合終了。惜しくも敗れましたが、オランダ相手に互角に渡り合ったことで、グループリーグ突破の可能性は俄然現実味を帯びてきました。
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「勝ち点3はカメルーンが酷すぎただけで、日本のレベルがあがった訳ではない。オランダにも本気で勝ちにいくべき。デンマークはその結果次第。1勝できた時点で予想外だったはずでは? アウェーでの初勝利、日本のサッカーがしっかり前進した。日本は常に一戦、一戦全力で。その結果で、グループリーグを突破でもしたら本当に世界が驚く」(rudy_pt_49さん)
http://number.bunshun.jp/feedbacks/164
●決勝T進出でより賞賛したいのは監督?選手?
http://number.bunshun.jp/articles/-/32412/feedbacks
第3戦となるデンマーク戦を3-1で完勝し、見事グループリーグを突破。日本中が歓喜に包まれたのは記憶に新しいところ。2010年どころか、日本サッカー史に残る重大ニュースと言えるでしょう。
「選手も素晴らしかった。が、岡田監督の開幕直前の大博打、そう本田のワントップ起用、があったからこそ今がある、と私は思います。トップだけれども中央で使ったことでカメルーン戦で彼はゴールを奪えた。そしてキープ力のある松井を右サイドに入れたことによる効果はもはや誰もがわかっているはず。さらに交代選手の使い方も文句無し。この土壇場での勝負強さは今まで岡田監督が培ってきたものにほかならない。それを簡単に否定した人が大勢いたけど、そのことが間違いだったと気づいたはず。そしてカメルーン戦、オランダ戦後の表情、これらは選手を引き立たせたに違いない。そうじゃなきゃあの団結力は生まれないのでは。もちろん試合で闘ってゴールを奪い、守ったのは選手だが、岡田監督もいろいろなものと闘っていた。これらを忘れてはいけないと思う」(wattasoさん)
http://number.bunshun.jp/feedbacks/462
岡田監督に対する誉め言葉など、大会前にはほとんど聞こえませんでした。猛烈な逆風を乗り切った岡田監督の打たれ強さ、精神力には感服するしかありません。