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「言わせろ!ナンバー」で振り返る、
2010年重大ニュース! 【サッカー編】
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2010/12/31 08:00
全世界のサッカーファンが待ち焦がれていたW杯イヤーだった2010年。
史上初のアフリカ大陸での開催となった南アフリカに乗り込んだ岡田ジャパンでしたが、選手の選考、戦術の変更など、本番直前まで試行錯誤する岡田監督の指導方針に批判が集中。どう考えてもグループリーグで敗退するとしか思えないという意見が多かったのですが……。
Number Webの読者の声で作る「言わせろ!ナンバー」に寄せられたご意見の数々をもとに、日本代表の軌跡を振り返ってみましょう。
意見はサイトおよび雑誌で発表中!
http://number.bunshun.jp/list/iwasero
●これでいいのか、岡田ジャパンの23人。
http://number.bunshun.jp/articles/-/27176/feedbacks
Jリーグで活躍している上り調子の若手を落とし、実績はあるがいまひとつのベテランをメンバー入りさせているという意見が集まり選考基準に疑問が呈されました。このアンケートを実施した5月の時点では、じつに8割の方が「不支持」を選び、岡田ジャパンへの不信任を表明していました。代表的な声をピックアップしてみましょう。
「マリノスの監督を辞任してから何もしていなかった監督に違うスタイルの指揮などができるはずがない。だから今回の代表はファン投票で良かったのではないかと強く思う」(カマラーさん)
ファン投票で日本代表を……ほとんど自棄になっている論ですがそんな雰囲気もあったのが南アW杯大会前。今後、議論百出するような事態がふたたび起きれば、そのときは参考資料としての扱いで検討してみるのもいいかもしれませんね。
厳しい見解が多く並ぶなか、わずかな可能性を希望に変えていた方々ももちろんいらっしゃいました。あたたかい言葉が胸にしみます。
「史上初のアフリカでの大会。史上初のアジアでの大会がそうであったように、波乱が起きないわけがない。その波乱を岡田ジャパンが起こすことを信じて、応援します」(五十嵐亘さん)
「むしろ外野の評論家、マスコミなどの言いたい放題こそ、私は不快感を覚える。サッカーは11人でするもの、そこには実力だけではなくチームとしての完成度、また戦術面だけでなく、チームワークも重要なのである。そこに評論家は気付いていない方が大きい。様々な選手の個性、性格、年齢の違うメンバーが集まっての日本代表なのである。それをまとめる大変さ、選手を預かっている責任、代表監督としての重圧をおもんばかると、とても岡田監督の選考を否定する事はできるはずがないと考えるのは私だけであろうか?」(シュシュさん)
岡田監督の統率力はさておき、結果的にチームはひとつにまとまっていました。全員が肩を組んで「君が代」を口ずさむ場面に心を動かされた方も多かったのでは?