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メジャー複数球団、騒然「日本にそんなことをやっている施設が!」カブスとサポート契約した分析企業が「世界のどこでも勝負できる」と語るワケ
text by

間淳Jun Aida
photograph byNanae Suzuki
posted2025/02/20 17:02

今永昇太らの活躍で注目が集まるシカゴ・カブス。サポート契約を結んだ日本企業にメジャー各球団も熱視線を送っている
「ネクストベースを神事と一緒にやっていくかどうかとなった時、お互いの共通認識として持っていたのが『研究者が研究だけで終わったらいけない』というところでした。ネクストベースは研究や開発で世界最高峰のレベルを維持しながら、現場に分かりやすく、そして正しく落とし込む方法を同時に進めてきました」
今永、誠也が所属するカブスでの世界進出
創業から10年。ネクストベースの歩んできた道は間違っていなかった。少数精鋭で従業員は30人と決して規模の大きくない日本企業は、世界から注目される存在となっている。サポート契約を結んだカブスをはじめとするメジャー球団の関心を集め、台湾や韓国からの問い合わせも最近は増えているという。中尾氏は「カブスや他の球団とディスカッションし、自分たちが野球界に貢献できることは思っていた以上に多いと実感しました」と話す。神事氏も「私たちが取り組んでいるのは科学なので世界のどこでも勝負できます。データは言語や国を越えられると思っています」と手応えを口にする。
鈴木誠也と今永昇太が所属するカブスとのタッグで、本格的な世界進出を果たしたネクストベース。次の塁へ歩みを進めている。〈第1回、第2回からつづく〉
