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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
〈サッカー五輪代表18人予想〉「久保建英は未招集」説を取材記者が惜しむワケ…推したい「最終予選組の10人」、OA枠は上田綺世+2人のDF
text by
浅田真樹Masaki Asada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA,NumberWeb
posted2024/05/19 17:01
久保建英の“未招集”報道がある中で、上田綺世らオーバーエイジを含めた「パリ五輪18人」を予想してみると……。
もちろん、それ自体悪いことではないが、さらに大会のレベルが上がり、ピッチ内外で厳しい状況に置かれたとき、いわゆる精神的支柱となってくれるような選手がいることの意味は大きい。
それだけに、2012年ロンドンオリンピックでの吉田麻也がそうだったように、板倉には積極的にチームを引っ張っていってもらいたいし、伊藤や上田にも、自身の能力を発揮することはもちろん、パリ世代の選手たちを刺激し、彼らのポテンシャルをさらに引き出してくれることを期待したい。
残る2枠で候補となるのは山田楓、藤尾、大畑のうち…
さて、ここまでに選んだメンバーは16人。残るは2枠ということになるが、ここから先は能力の優劣というより、何を優先するかだろう。
その候補と考えるのは、大畑歩夢、山田楓喜、藤尾翔太の3人だ。
山田には左足のキックという明確な武器があるが、起用できるポジションは右ウイングに限られる。逆に複数のポジションをこなせるという点では、右ウイングとセンターフォワードをこなす藤尾が有利だが、鈴木唯と三戸が加われば前線の選択肢は増える上、センターフォワードにOAの上田を加えた後では、ユーティリティな能力もさほど意味を持たなくなる。
一方で、左サイドバックはOAの伊藤を加えたものの、依然として層が薄く、まして伊藤をセンターバックでも併用すると想定した場合、やはり本職の選手がほしいところ。最終予選でも試合を重ねるごとに力強さを増していったプレーを見れば、その筆頭は大畑ということになるのだろう。
難しい判断ではあるが、セットプレーでの得点力アップのために山田を、左サイドバックの補強のために大畑を、最後の2枠に選んだ。
あえてサプライズ的要素を加えるとすれば、大畑に代わってバングーナガンデ佳史扶、山田に代わって久保建英というところだが、現実味には欠けるだろう。
久保招集について“もともと肯定的”だったワケ
久保の招集について言えば、もともと肯定的な考えだった。
というのも、久保はこれまで常に飛び級で年代別代表に選ばれ続けてきたため、チーム最年少の立場でしかプレーしてこなかったからだ。これまでも先輩の後ろからただついていくだけというタイプではなかったにしても、同年代ばかりのチームのなかで、名実ともにエースとして、リーダーとして、ピッチに立つ経験をすることは、今後の彼の成長に、ひいては日本代表(A代表)の強化にもつながったのではないだろうか。