- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
〈サッカー五輪代表18人予想〉「久保建英は未招集」説を取材記者が惜しむワケ…推したい「最終予選組の10人」、OA枠は上田綺世+2人のDF
text by
浅田真樹Masaki Asada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA,NumberWeb
posted2024/05/19 17:01
久保建英の“未招集”報道がある中で、上田綺世らオーバーエイジを含めた「パリ五輪18人」を予想してみると……。
まずはチームの根幹をなす選手を、最終予選の登録メンバー23人のなかから選ぶことにするが、幸いにして彼らは、最終予選というおよそ1カ月間の“強化キャンプ”を通じてたくましく成長した。
例えば、センターバック。このポジションはかねてからパリ世代の弱点と指摘され、OAによる最大の補強ポイントだと言われてきた。
だが、木村誠二と高井幸大が最終予選で見せたプレーは、オリンピック本番でも引き続き見てみたいと思わせるもの。少なくとも、センターバックを2枚ともOAで固めてしまうのはもったいないと思わせるものだった。
オリンピックまでの準備期間がほとんどないことを、過度に心配する必要はないだろう。
最終予選組の“確定10人”は誰?
最終予選でのプレー時間やその内容から判断して、まず選んだのは、GK小久保玲央ブライアン、DF関根大輝、高井、木村、MF藤田譲瑠チマ、山本理仁、松木玖生、荒木遼太郎、平河悠、FW細谷真大の10人。基本的には先発でピッチに立ち、1試合フルに働ける選手たちである。
荒木についてはポジションや役割が限定され、18人しか選べない大会には不向きな面もあるが、彼にしかない技術やアイディアはやはり捨てがたいものがある。藤田、山本、松木はいずれも中盤の3つのポジションをどこでもこなせるゼネラリストであり、スペシャリストをひとり加えても問題はないはずだ。
ここに、最終予選には招集されなかった海外組のなかから、鈴木彩、鈴木唯、三戸の3人を加える。
左SB伊藤、CF上田、CBとリーダーとして板倉
そしてOAには、最終予選を通じて手薄に感じた左サイドバックに伊藤洋輝を、同じくポストタイプのセンターフォワードに上田綺世を、そしてセンターバックとしてだけでなく、リーダーとしての役割も託せる板倉滉をそれぞれ選んだ。
今回のU-23代表には、キャプテンの藤田や副キャプテンの山本など、優れたリーダーシップを発揮する選手はいないわけではないが、どちらかと言えば彼らが先頭に立ってグイグイ引っ張るというよりも、一人ひとりが自分の役割を考え、それぞれが行動することでひとつにまとまってきたチームである。山本を含め、総勢4人の副キャプテン(他に西尾隆矢、内野貴史、松木)がいたことも、そんなチームの特徴を表わしているのかもしれない。