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「そこまで獲るか!」浦和レッズ“大型補強”北欧代表コンビに元J1得点王…「練習の70%は攻撃」と宣言するヘグモ新監督に課せられた使命とは? 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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posted2024/01/15 11:02

「そこまで獲るか!」浦和レッズ“大型補強”北欧代表コンビに元J1得点王…「練習の70%は攻撃」と宣言するヘグモ新監督に課せられた使命とは?<Number Web> photograph by Atsushi Iio

近年のJリーグにおいて特筆すべき“大型補強”を図った浦和レッズ。ペア・マティアス・ヘグモ新監督はその豪華陣容をどう操るのか

「ウイングが高いポジションを取ることによって、そこから裏を狙うことを目指します。サイドチェンジしたときには、ウイングは1対1で仕掛けられないといけません。ストライカーにはペナルティエリア内での仕事を期待しています。少なくとも20得点は取ってほしい。インサイドハーフの選手たちにも、前線に駆け上がってペナルティエリアの中に入って得点までを期待しています。

 サイドバックも前に駆け上がってきて、2対1の状況を作ってもらいたいと思っています。アンカーには中へのパス、裏へのパス、そういったボールの供給を期待しています。センターバックにはもちろんいい守備を期待していますが、バックラインで2対1を作るという、ボールを持ったときのプレーも期待しています。ゴールキーパーにはもちろんいい守備も期待していますけれど、攻撃のところにも関わってもらいたいと思います」

“前輪駆動”のチームをどう運営していくか

 アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテン、グスタフソンの北欧トリオが攻撃をビルドアップし、小泉や渡邊、安居らがサイドに展開。松尾やソルバッケン、前田らウインガーが仕掛け、チアゴ・サンタナや中島翔哉、伊藤といった選手たちがゴールを陥れる姿が目に浮かぶ。

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 気になるのは、陣容を見ると攻撃の各ポジションに3~4選手が揃い、あまりにも“前輪駆動”なことだ。浦和はACL2023/24ですでに敗退し、今季の天皇杯には出場できないため、参加するコンペティションはリーグ戦とルヴァンカップのみ。多くの選手たちをどうやり繰りし、出場機会を与えていくのか。

 いくらプロフェッショナルとはいえ、出場機会が得られなければ不満は溜まっていくもの。昨季も見受けられた問題に対して、ヘグモ監督はどうマネジメントするのか、その手腕が問われることになる。

 今回の新体制発表会でも「浦和は勝たなければいけないクラブ」「タイトルを獲るのは当然のクラブ」との声が聞かれた。実際にJクラブ最多となる3度のアジア制覇をはじめ、国内三大タイトルを7つ獲得しているが、リーグタイトルは06年のひとつだけ。「今季こそ」との想いが募るが、悲願というよりは25年のクラブW杯での上位進出の過程として、今季のリーグ優勝とルヴァンカップ優勝を成し遂げなければならない。

「私のトレーニングの7割は攻撃に関するものです」

 アタッキングサッカーの信奉者であるヘグモ監督は、そう断言している。横浜F・マリノスや川崎フロンターレの攻撃力を上回り、ヴィッセル神戸やサンフレッチェ広島の堅守を切り崩せたとき、リーグの覇権は浦和のモノになる。

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