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[証言構成(2)]好投のカギはスイッチオフ オリ流ブルペンの作り方
posted2023/07/22 09:01
昨年の日本シリーズでは2敗1分から4連勝し、大逆転で日本一に輝いた
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Nanae Suzuki
オリックスが26年ぶりのリーグ連覇と日本一を達成した昨年、チームの勢いと団結力を象徴していたのがブルペンだった。
特にシーズン終盤の優勝争いやCS、日本シリーズでは、ブルペン陣の踏ん張りが勝利を手繰り寄せた。しかも接戦のマウンドを任されたセットアッパーは山崎颯一郎や宇田川優希、阿部翔太など一軍でのリリーフ経験が浅かった投手たち。24歳(当時)の山崎は昨年途中に先発からリリーフに転向、一軍ブルペンに加わったのは8月末。山崎と同学年の宇田川は昨年7月まで育成選手だった。阿部は29歳(当時)と年齢的には中堅だが、28歳でプロ入りし1年目は怪我で離脱したため、実質的には昨年が1年目。そうした新戦力が、普通なら縮み上がってもおかしくない、失点が許されない緊迫した場面で臆することなく腕を振った。
「そういう場面で純粋に、みんな投げたがるんですよ。それがすごいなと思って。そういう状況でも、『打たれたくない』と四隅を狙いすぎて自分のパフォーマンスを発揮できない、というのがなかったんです」
そう話すのは、昨年までオリックスで選手兼任投手コーチを務めた能見篤史だ。
それができたのは、ブルペンの空気のおかげだと、山崎は言う。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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