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〈痛恨のコスタリカ戦0-1〉過去W杯「悪夢の敗因」から今こそ学ぶべきこと… 本田圭佑「だいたいそんな順調にいかないのが」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama/JMPA
posted2022/11/28 12:05
決勝トーナメント進出のために、日本代表はスペイン相手に勝ち点確保が最低条件となる
「僕らには、代表としての大切な“心”が、チームとして少し欠けていたのかもしれません」
なおドイツW杯初戦の対戦相手となったヒディンクは、自分のところへ殺到する日本メディアを「日本人はもっと自分たちのことに目を向けるべきではないかね?」と皮肉った。自分のところに来たところで、手の内は明かさない……策士のプランに完全に屈したのだった。
日本は少し気持ちが折れたようなところも
<名言3>
例えば、コートジボワール戦で試合途中から(ディディエ・)ドログバが入ってきた時、みんな「どうしよう」と迷ってしまった。
(岡崎慎司/NumberWeb 2022年11月22日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/855427
◇解説◇
日本にとって痛恨の敗戦として刻まれている代表格の1つが、ブラジルW杯グループステージ初戦、コートジボワール戦である。
2014年W杯:グループステージ第1戦(6月14日)
日本1-2コートジボワール
【得点者】日:本田圭佑、コ:ボニー、ジェルビーニョ
試合は前半16分、本田が左足を豪快に振り抜いて先制ゴールを決めた。しかし、後半になると日本は足が止まり、コートジボワールにとって切り札だったドログバ投入直後、立てつづけに得点されて逆転負けを喫した。岡崎が8年の時を経て語った言葉は、日本代表の動揺を象徴するものだろう。さらにピッチレベルでの心境について、岡崎は具体的にこう話す。
「前の選手は『前から行こうぜ』という感じでしたが、後ろの選手は『これじゃきつい』と下がろうとした。個々の思いが強すぎたせいか、選手全員で意識を統一して『こういう状況だからこうしよう』と、ならなかったんだと思います」
この試合、コートジボワールの中盤を仕切り、マンオブザマッチにも選ばれたヤヤ・トゥーレはこのように勝因を語っている。
「同点ゴールが決まったときには、これで勝てると思ったね。こちらの気持ちは一気に盛り上がったし、逆に日本は少し気持ちが折れたようなところもあった。しかも2点目がすぐに決まった。あれは決定的に大きかった。日本はずっと試合をリードしていたのに、逆に今度はこっちを追いかける形になったわけだから」
本田が敗戦後、語っていたこと
一方、本田は試合後このように語っていた。