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〈痛恨のコスタリカ戦0-1〉過去W杯「悪夢の敗因」から今こそ学ぶべきこと… 本田圭佑「だいたいそんな順調にいかないのが」
posted2022/11/28 12:05
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama/JMPA
<名言1>
“人生いいことばかりじゃないよ”と教えられた気がします。
(森保一/Number943号 2018年1月4日発売)
◇解説◇
あまりに痛い勝ち点ゼロとなった。
11月27日、カタールW杯グループステージE組第2戦、森保一監督率いる日本代表はコスタリカと対戦し、0-1で敗戦。5バックを敷いた相手守備陣を崩せず、終盤にミスが絡んだ失点でドイツ戦での勝利をフイにしてしまった。現時点でグループ2位はキープしているものの、決勝トーナメント進出に向けて、第3戦スペイン戦にすべてをかけることになった。
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冒頭で紹介したのは森保監督が監督としてのキャリアをスタートさせたサンフレッチェ広島での5年半を振り返ったときの言葉だ。
3度のリーグ優勝に導きながら、最後の2017年は成績不振でシーズン半ばに辞任。「この経験を次にどう活かせるかという視点で考えるようになりました」。その後、日本代表監督に就任して以降は史上最多の勝利数を積み上げながらも、アジア杯決勝や東京五輪3位決定戦、カタールW杯最終予選など大一番の敗戦によって批判はやまなかった。
ドイツ戦の采配によって一気に風向きは変わったかに見えたが、コスタリカ戦の結果によって再び逆風にさらされる可能性がある。それでも……スペイン戦、どんな事態に直面しても、冷静な判断と柔軟な采配が求められる。
あそこで、もう一度耐えれば……
<名言2>
あそこで、もう一度耐えれば、そのままいける手ごたえはあったんですが……。
(川口能活/Number臨時増刊号 2006年6月15日発売)
◇解説◇
1998年フランス大会から2018年ロシア大会まで、過去6大会のW杯で日本代表が喫した敗戦は「11敗」。特にショッキングな敗戦として刻み込まれているのは、2006年ドイツ大会初戦、オーストラリア戦だ。
2006年W杯:グループステージ第1戦(6月12日)
日本1-3オーストラリア
【得点者】日:中村俊輔、オ:ケーヒル2、アロイージ
試合は中村のクロスがそのままゴールネットに吸い込まれ、日本が先制に成功する。しかしオーストラリアは策士フース・ヒディンク監督がケーヒル、ケネディ、アロイージとアタッカーを投入し、強引にゴールをこじ開けに来た。
すると84分にロングスローからケーヒルに同点弾をねじ込まれる。さらに89分に再びケーヒルのゴールで勝ち越され、アディショナルタイムにもアロイージに得点を許し、万事休した。
守護神を務めた川口は試合後、同点にされる直前までは勝ち点を得られる手応えがあったことを口にした。しかし現実はオーストラリアの交代選手にことごとく仕事されるという、最悪の結末になった。その後クロアチア相手にスコアレスドロー、ブラジルに1-4と完敗を喫し、2敗1分けでグループステージ敗退となった後、川口はこのように“敗因”を口にしていた。