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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「ちょっと意外だったね」“敗者引退マッチ”に激しい賛否両論…上谷沙弥が明かす中野たむ戦への本音「最高のプロレスを黙って見とけって」
posted2025/04/13 11:01

4月27日に中野たむとの“敗者引退マッチ”を控える上谷沙弥
text by

橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Hirofumi Kamaya
これは“ハッピーエンドのない大一番”だ。4月27日のスターダム横浜アリーナ大会、メインイベントで行われるのは上谷沙弥と中野たむのワールド・オブ・スターダム選手権。この一戦はタイトルマッチとしてだけでなく“敗者引退マッチ”としても行われる。
それも後日あらためての引退試合や“引退ロード”のない、いわゆる“負けたら即引退”マッチである。3月の対戦では両者が退団をかけて闘い、敗れたたむが契約解除。現在はフリーとしてリングに上がっている。
たむの退団でも収まらない両者は、引退をかけ対戦することに。“敗者退団”、“敗者引退”ともに賛否両論、激烈な反応を巻き起こした。
「あの反応はちょっと意外だったね」
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現在の上谷はヒール。敗者退団マッチもセコンドが乱入する荒れた展開となった。だからたむがその内容に納得できないこと、再戦の条件として引退を口にしたことまでは分かる。しかしなぜ、上谷まで引退をかけるのか。いやたむだって引退までかけることはないのではないか。ファンからは理不尽な試合を団体側がやらせているのだという声すら上がった。
そうなってしまうのかと、上谷も驚いたという。
「あの反応はちょっと意外だったね。退団をかけるのも引退をかけるのも私たち自身が望んだことなんだけど、私たちよりファンが重圧に耐えられなかったのかな。もっと素直に応援してくれると思ってたんだけど“引退なんて嫌だ!”、“こんな試合やめろ!”みたいな声が多くて」
自身も引退をかける理由を、上谷は「プロレスにかける覚悟を示すため」だと語っている。「私って超頑固者。引退をかけることになっても後悔はまったくしていない」とも。