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〈痛恨のコスタリカ戦0-1〉過去W杯「悪夢の敗因」から今こそ学ぶべきこと… 本田圭佑「だいたいそんな順調にいかないのが」 

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photograph byTakuya Sugiyama/JMPA

posted2022/11/28 12:05

〈痛恨のコスタリカ戦0-1〉過去W杯「悪夢の敗因」から今こそ学ぶべきこと… 本田圭佑「だいたいそんな順調にいかないのが」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

決勝トーナメント進出のために、日本代表はスペイン相手に勝ち点確保が最低条件となる

「最悪の想定として、初戦で転んだとしても、あとの2戦勝てばいいという考えをしている。もちろん理想は初戦に勝って、そのあとに勢いに乗ることなんでしょうけど、だいたいそんな順調にいかないのが、今までの自分の人生だったんで」

「W杯優勝」を公言しつつも「最悪の想定」をしていたのは本田らしい思考法だが……流れは良化しなかった。第2戦のギリシャ戦では退場者が出て10人になった相手を崩せず痛恨の0-0に終わると、コロンビア戦では1-4の大敗。ドイツ大会と同じ轍を踏み、1勝も挙げることもなく大会を去ることになった。

ベルギー戦での教訓を今こそ生かせるか

<名言4>
あのベルギー戦の3失点目から、すでに2022年への強化は始まっているんだ。
(手倉森誠/Number957号 2018年7月19日発売)

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◇解説◇
 森保監督はロシアW杯、西野朗監督体制の下でコーチとして参加していた。そのラストゲームとなったのは決勝トーナメント1回戦ベルギー戦である。

2018年W杯:決勝トーナメント1回戦(7月2日)
日本2-3ベルギー
【得点者】日:乾貴士、原口元気、ベ:ベルトンゲン、フェライニ、シャドリ

 試合展開は語るまでもないだろう。森保とともにコーチとして戦った手倉森は、このように敗因を分析していた。

「戦術的には柔軟性と割り切りで、メンタリティは謙虚さとしたたかさ。絶対に浮ついてサッカーをすることのないチームだったから、短期間の準備でベスト16まで辿り着くことができた」としながらも「でも、最後の最後で謙虚さが足りなかったのかもしれない。(中略)格上の相手に2点取ったら、まず守備意識を高めなくてはいけないと教えられるために、我々は2点を取らせてもらい、3点取られて負けることになった」と、相手との力関係における状況判断が足りていなかったことを認めた。

 そして、試合を決めた最後のカウンターのシーンについても「あのCKの対応も、本当なら詰め切ることができたかもしれない」と話していた。

 転じてコスタリカ戦、できる限りのことをピッチ内外でしたのか。森保監督率いるチームはロストフでの悪夢をスタート地点に、4年間を歩んできた。コスタリカ、ドイツ相手に高速パスワークを見せたスペイン相手に、その経験値の積み重ねをすべて発揮できるのか。大事な大事な一戦が日本に訪れる。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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