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名選手=名監督の系譜を大調査。
ペップ、ジダンに続くのは誰だ?
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![寺沢薫](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
寺沢薫Kaoru Terasawa
photograph byAFLO
posted2019/04/07 17:00
![名選手=名監督の系譜を大調査。ペップ、ジダンに続くのは誰だ?<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/f/700/img_dfa5806fc15692ed59f1623935259e96153599.jpg)
2018年5月にスコットランドの名門レンジャーズの監督に就任したジェラード。トップチームの監督には初挑戦ながら奮闘している。
スコールズはわずか31日で辞任。
イングランドでは、ジェラードとランパードの他にも元MFの青年監督が多く奮闘中だ。
スコット・パーカー(38歳)は古巣フルアムでクラウディオ・ラニエリの後を継いで暫定監督を務めているし、3部リーグではかつてニューカッスルなどでプレーしたリー・ボウヤー(42歳)がチャールトン、ジョーイ・バートン(36歳)がフリートウッド・タウンの監督を務め、成り上がりの機会を虎視眈々と狙っている。
一方でポール・スコールズ(44歳)のように4部オールダムの監督に就任したものの、「クラブ経営陣との不和」によりわずか31日で辞任してしまった例もあるが、どこからペップのようなスター監督が生まれるかは決してわからない。
ガットゥーゾ、ネスタ、インザーギ弟。
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イングランド以外で「元レジェンド」系の若手監督が多いのはイタリアだ。
35歳と早い時期から監督業に乗り出したジェンナーロ・ガットゥーゾ(41歳)は、パレルモ、ギリシャのOFIクレタ、ピサを経て'17年から古巣ミランの監督に抜擢された。懐疑的な論調と日々戦いながら四苦八苦している印象ではあるものの、モチベーターとしての才は十分に発揮している彼もまた、着実に名監督への階段を上っていると言っていいだろう。
そして同じく現役時代の古巣で指揮を任されているのは、ラツィオのシモーネ・インザーギ(43歳)。現役時代はストライカーだったが監督になってからは守備から入るアプローチで成功を収めており、入念かつマニアックな研究精神を武器に名を上げ、今季途中でボローニャを解任された兄フィリッポ(45歳)よりも今では監督としての評価が高い。
またイタリアは2部を見渡しても、元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタ(43歳)がペルージャで、ラツィオなどで活躍したファビオ・リベラーニ(42歳)がレッチェで、06年ワールドカップで大活躍したファビオ・グロッソ(41歳)がベローナで指揮を執っていたりと、今後が楽しみな若手監督が各地に散らばっている。