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泥臭い香川真司こそ代表の原点だ。
長友、高徳、岡崎も一致する覚悟。
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![寺野典子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2018/06/15 17:30
![泥臭い香川真司こそ代表の原点だ。長友、高徳、岡崎も一致する覚悟。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/700/img_234ee58d72f3508f2c4e5fb17f8dafba272616.jpg)
香川が前線で労をいとわぬ守備を見せたことがチーム全体にも波及した。
これがコロンビアだったらと思うと……。
パラグアイという相手、選手の組み合わせ、試合状況、そして何より、ワールドカップ本番で戦うコロンビアを考えたとき、パラグアイ戦の結果や内容によって、楽観視する選手はひとりもいない。
岡崎が表情を引き締めてそう語っている。
「ガーナ戦、スイス戦と戦い、チームとしての方向性は見えてきている。それを具体化、具現化したというか、なにを最低限やらなくちゃいけないのかっていうのは、パラグアイ戦で示せたとは思う。
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でも、パラグアイは、自分たちのプレスをかわすようなスタイルではなかったので、気持ちよくプレスをかけられた部分はあった。だから、相手が変わればまた違うので、コロンビアへの準備が大事になってくる。
実際、あれだけチームとしていいプレッシャーをかけることができても、パラグアイ戦では先制点を許してしまった。これがコロンビアだったらと思うと、簡単に自分たちが逆転できるシチュエーションになるのかなって思う。ワールドカップになったら、リアルに勝ちに行くというチームばかりだと思うから、失点は防げるものは防いでいかないといけない」
楽観的な気持ちになるのは避けたい。
パラグアイ戦でつかめた手ごたえやチームとしての方向性は確かにある。しかしそれは戦う術ではなく、戦う志なのだ。香川もこう語っている。
「チームとして準備した形がこうやって、結果に出たことが非常に良かったと思いますね。ただ、やっぱり、次は別物。別物として考えないといけない。こんなに簡単にプレスがハマることもないし。攻撃も、簡単にバイタルに進入できるスペースがあるかもわからない。いろいろな準備をする必要があるし。
楽な気持ちだったり、楽観的な気持ちになることは絶対に避けたい。厳しいくらいのイメージは、常に持ちたいなと思っています」