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リオ五輪ロスからどう立ち直る?
新なでしこ、新たな船出の北欧遠征。
text by
日々野真理Mari Hibino
photograph byMari Hibino
posted2016/07/21 17:00
スウェーデンの広大な空の下、練習に汗を流した横山久美と永里優季。新チームの核となれるか?
五輪開催中の間に、次のタイトルへの準備を着々と。
さて、スウェーデン戦。
「チームを立ち上げてここまで2試合。攻守にわたり、いろんな選手を変更しながら、それぞれの選手をこのチームにあったポジションで試すということをやってきました。今回の2試合でも、選手のそれぞれの良さがある中で、いろいろ試しながらやりたい。でも2試合じゃ足りないかな(笑)。強い相手とやってみて、どの選手がどういう良さを出せるのか、少し時間はかかるかもしれないけど見ていきたい。今回の遠征では、チームの枠組み、根幹を見つめていきたいなと思います。他国が五輪の準備を進める中、私たちは粛々と次のタイトルを狙うために準備したい」と高倉監督。
穏やかな語り口ながらも、次のタイトルに向けた思いの強さが伝わってくる。
「規律のある中、その規律を守りながら、それぞれの良さを思いっきり出してほしい。いいところばかり出るといいですけど、そうはいかないと思いますからね(笑)。今は失敗を恐れても仕方ない。プラスのものが出るようにしていきたいですよね」と、選手たちへの期待を寄せた。
6月に対戦したアメリカ同様(1引分け1敗)、スウェーデンもリオ五輪でタイトルを狙う強豪チーム。貴重な対戦の中で、選手たちが何を掴み、チームがどんな進化を見せるのか、楽しみにしたい。