2016年の高橋由伸BACK NUMBER

“史上最弱説”も飛び出す失速の巨人。
大御所OBの怒りの矛先がヨシノブに! 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byHideki Sugiyama

posted2016/06/15 17:00

“史上最弱説”も飛び出す失速の巨人。大御所OBの怒りの矛先がヨシノブに!<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

泰然自若か茫然自失か……どちらにしても大物なのは間違いない高橋監督。

勝ち負けは関係ない、驚かせてほしいのだ!

 開幕直後は由伸監督は選手の個の力を信頼すると好意的な報道をされた。しかし負けが込んでくると「あそこまで選手任せにしてはいけない」と言われる。賛否が集中するのが監督稼業、ましてや何をしたって何か言われるのが巨人の監督である。

 そんな洗礼を受ける高橋由伸も、申し訳ないけど私は「見たい」のである。ここからどうするのか。

 でも、せっかく監督が個の力を信頼していると言うなら、私が問いたいのはやっぱり選手の側である。気になるのはその個の弱さ。

 たとえば、巨人は交流戦が開幕して連勝を続けていたが大谷翔平にストップされた(6月5日・日ハム戦)。私は日本最速の163キロを出した大谷の前に敗れるのがダメだと言っているのではない。「ああ、たぶんキラキラした大谷にはやられるのだろうな」という普通の予想が、波風も立たずに静かにそのまま遂行されてしまうという普通さが気になるのである。

 これは興行としてマズいのではないか? 不穏さを感じさせてくれる選手がいないのだ。とくに若手で。

 大谷翔平だけでなくソフトバンクの前にもやっぱりあっさり負ける。逆説的な言い方だが勝ち負けでないのだ。驚かせてほしいのである。若鷹は個の力も強かった。そんな現実を目の前にしたからなお思うのである。

夫婦で“営業活動”に勤しむ助っ人右腕……。

 最後にマイコラスの話をしようか。

《巨人・マイコラス、夫人と映画イベント登場! 2軍調整中ですが…》(5月26日)

 おい、デイリースポーツに笑われながら(←おそらくですが)書かれているぞ。

《マイコラス投手は現在、右肩の張りを訴え開幕から1度も一軍に昇格することなく二軍で調整中。そんな中ではあるが、この日は赤いドレス姿の夫人と、会場入り口で写真撮影に応じた。集まった報道陣には「HELLO!」とあいさつ。映画についてもローレン夫人が「すごく面白い。アクションシーンがたくさんある」と話し、マイコラスも「ヒーローものが大好きなんだ」と笑顔を振りまいていた。》

 笑顔を振りまいてる場合かマイコラス! お前、どこで交流戦やってるんだ。

 高橋由伸の運命やいかに。

 一寸先はどうなるかわからない今こそ、由伸監督の見どころだと思います。

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