2016年の高橋由伸BACK NUMBER
“史上最弱説”も飛び出す失速の巨人。
大御所OBの怒りの矛先がヨシノブに!
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byHideki Sugiyama
posted2016/06/15 17:00
泰然自若か茫然自失か……どちらにしても大物なのは間違いない高橋監督。
好投に応えたいバッターの気負いが空回り!?
当然《巨人・菅野 またも見殺し なぜ援護できない》(東スポWeb 6月11日)という記事も登場する。記事の要点を抜粋しよう。
・ナインによれば、菅野の登板日の試合前ミーティングでは「今日は打って勝とう!」と引き締めているといい、これは内海らベテランを除く20歳代の投手では菅野の時だけ。
・「智之が投げる日はチームの雰囲気が全然違う。いつも以上にピリピリする。今まで援護できていないのも分かっているから、どこかで“打たなきゃ、打たなきゃ”という意識が働いてしまう。」(ある選手のコメント)
・要するに、積み重なった菅野に対するバツの悪さでジレンマに陥り、かえって自分たちの首を絞めているようだ。
お約束! 大御所OBの苦言が誌面を飾る。
なんとも弱々しいというか覇気がないというか。そんな由伸巨人にいよいよこんな説が出る。
《「今季の巨人軍は史上最弱」説を追う 1試合で2度しかサインを出さないヨシノブ監督。そして菅野の我慢の限界が近づいてきた》(週刊ポスト6月17日号)
《投手陣はまだしも、バッターに関してあそこまで選手任せにしてはいけない。進言するコーチがいないんでしょう》(黒江透修)
《外野出身で、ただ打つだけの野球をやってきた高橋監督のために、球団がいいコーチをつけたかどうか。敢えて名前は挙げませんが、最近は「優勝できるから」と巨人に来たがるコーチばかり。それがすべてを物語っている。》(広岡達朗)
出ました! 巨人名物、大御所OBの永遠のお小言! 遂に高橋由伸にも向けられた。
私のこの連載は、急に監督になった高橋由伸にどんな日々が待ち受けているのか、どんな監督になるのか? という観察が目的であるけれど、その一方で高橋由伸の2016年はどう報道されるのか? というマスコミ観測も大事な目的であると思っている。
それでいくと6月初旬からネガティブな記事が出てきたことになる(注・日刊ゲンダイは巨人に対して毎日辛口なので除く)。